1991 Fiscal Year Annual Research Report
骨形成タンパク(BMP)による歯周組織再建に関する基礎的応用的研究
Project/Area Number |
03670898
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Research Institution | Ohu University |
Principal Investigator |
飯田 正人 奥羽大学, 歯学部・歯科保存第I講座, 教授 (00135485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三辺 正人 奥羽大学, 歯学部・歯科保存第I講座, 講師 (60148004)
窪田 道男 奥羽大学, 歯学部・歯科保存第I講座, 助教授 (30161681)
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Keywords | キチン / 歯周組織再生療法 |
Research Abstract |
近年、歯周組織を出来るだけ再生さし健康状態に近づけるといった歯周外科療法が一般臨床に導入されようとしている。この治療概念は歯周組織再生誘導法(guided tissue regeneration technique:GER法)と呼ばれ、これに適した毛体膜が開発されている。GTRに使用される膜は、本来治療がおこなわれる際、手術手技に耐えうる強度と形態を有しており、逆に治療が進むと再生終了を待って自然吸収されることが望ましい。また非吸収膜では除去するための手術も必要なことから生体吸収膜が適している。 そこで、我々は、このような点をふまえて、医用生体膜材料として優れた性質を有する生体高分子材料の“キチン膜"を応用し歯周組織再生法に適した材料を開発する目的で本研究をおこなった。また従来とは違った観点から、積極的に骨を再生する骨形成タンパクのハイブリット化も検討した。 動物(ビ-グル犬)を使用した研究では、キチン膜は、ゴアテックス膜と同程度の臨床的付着を獲得し、先症症状も軽微であった。加えて組織学的研究では、リンパ昇、マクロファ-ジの浸潤は術後5〜7日目には減少し安定した状態であった。また臨床評験では症例によっては、歯間退縮がみられ、平滑面での水平的骨吸収には充分症例を選択して応用する必要があった。ただし急性尖症症状や、排膿はみられず、生体内安定性は良好であった。 骨形成タンパクとキチンのハイブリット化はアッセイ系が確立されず今後の課題となった。 以上の結果より、キチン膜は歯周組織再生療法に応用出来る材料であり今後開発を進めることにより新しいハイブリット材料になり得るものと思われた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 山地 矢須子,渡辺 清子,梅本 俊夫,今泉 貞雄,飯田 正人,福島 久典,佐川 寛典: "Bacteroides girgiralis綿毛の多様性及び患者血清の反応性" 日本歯周病学会会誌. 33. 349-355 (1991)
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[Publications] 浜田 信城,石川 恵里子,梅本 俊夫,竹内 佳世,飯田 正人,福島 久典他: "歯周尖患者の歯周ポケットからの分離されたBacteroides gingivalisの比率と血清型" 日本歯周病学会会誌. 33. 356-363 (1991)