1992 Fiscal Year Annual Research Report
Guided Tissue Regenerationに関する組織学及び臨床学的研究
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03670901
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
山田 了 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (20103351)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日高 庸行 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (40175550)
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Keywords | GTR法 / FOP法 / 臨床成積比較 / 観察期間 / 3ヵ月,6ヵ月,12ヵ月 / アタッチメントレベル / ポケットの深さ / 歯齦退縮量 |
Research Abstract |
23歳〜54歳で初期治療終了後の再評価時に6mm以上の歯周ポケットを有し,歯周外科を必要とした患者16名を用いた。GTR群とFOP群に分け,それぞれ8名(前歯部4名,臼歯部4名)の垂直性骨欠損部に応用した。今回用いた保護膜は非吸収性膜であるGore‐Tex(] SY.encircledR. [)Periodontal Material(W.L.Gore and Associate.米国)を用いた。 この膜はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を主成分としたものである。その結果,以下の結論を得た 1.ポケットの深さの減少量に関しては,base lineでは,GTR群,FOP群とも有意差は認められなかった。 しかし,術後3カ月目では4.9mm及び1.9mm,6カ月目では5.1mm及び2.4mm,術後12カ月で5.1mm及び2.4mmであり,それぞれ危険率1%,5%,1%以下で統計学的有意差が認められ,GTR群におけるポケットの減少量が大であった。 2.アタッチメント獲得量に関しては,GTR群とFOP群を比較すると,術後3カ月では2.8mm及び0.3mm,術後6カ月では2.9mm及び0.4mm,術後12カ月では2.8mm及び0.3mmであり,いずれの期間においても危険率1%以下で統計学的有意差が認められ,GTR群でアタッチメント獲得量が大であった。 3.歯齦の退縮量は,GTR群とFOP群を比較すると,術後3カ月では2.2mm及び1.6mm,術後6カ月では2.1mm及び1.8mm,術後12カ月では2.3mm及び1.6mmであり,いずれの期間においても歯齦の退縮量に関しては有意差は認められなかった。 以上の結果より,垂直性骨欠損を有する歯へのGTR法は有効であることが証明された。
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Research Products
(1 results)