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1991 Fiscal Year Annual Research Report

衝撃吸収能を有するインプラント上部構造の研究

Research Project

Project/Area Number 03670921
Research InstitutionIwate Medical University

Principal Investigator

塩山 司  岩手医科大学, 歯学部, 講師 (80128917)

Keywords硬質レジン / 衝撃吸収能 / インプラント上部構造
Research Abstract

有限要素法による応力解析については,天然歯とインプラントモデルの力学的挙動に差があることがわかった。詳細については裏面の論文を参考にしていただく。また衝撃吸収能を有する材料ということで,いろいろな試験を試みた。吸水量試験では,サンプル3種で各5個の試験片を作成した結果,0.79〜1.64mg/cm^2(S.D.0.01〜0.04)であった。重合収縮率については,サンプル3種はイソシットーN,サ-モレジンとほぼ同様の結果(6.07〜6.73%)となった。衝撃荷重試験については,直径9mm,高さ10mmの試料に45cmの高さから2.1gの鋼球を落下させ,加速度センサ-により伝達された衝撃をピックアップし,第一波形の振幅を測定した。その結果,PMMAを1.00にすると,サンプル3種は,0.56〜0.99とイソシットーNやサ-モレジンよりも,吸収能があることが示唆された。衝撃荷重の吸水による影響では,PMMAを1.00にしたとき,吸水前で0.54,吸水後0.39,乾燥後0.41というように,口腔内の湿潤状態において吸収能が増すことがわかった。その他に,硬質レジンの物性比較を行った。圧縮強さでは,34.0kgf/mm^2,サ-モレジン8.00kgf/mm^2に対して、3種のサンプルで17.3〜36.0kgf/mm^2となり,とくに吸収能をもたせた材料でやや圧縮強さが弱くなる傾向がみられた。曲げ破壊強さにおいては,イソシット,サ-モレジンよりも強く出たのはエナメルレジンである。吸収能のある材料は測定不可であった。曲げ弾性率はエナメルレジンが343kgf/mm^2であるのに対して,吸収能を有したものでは14.2〜19.5kgf/mm^2と容易に曲がることがわかった。ヤング率はエナメルレジンで119kgf/mm^2に対して,吸収能を有するレジンでは25.7〜27.4kgf/mm^2という結果であり吸収能を有するレジンのインプラント上部構造への利用が適切であることが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 青木 美佳子: "生体活性ガラスを用いたインプラントの力学的検討ー二次元有限要素法による応力解析ー" 日本補綴歯科学会雑誌. 35. 772-778 (1991)

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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