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1992 Fiscal Year Annual Research Report

衝撃吸収能を有するインプラント上部構造の研究

Research Project

Project/Area Number 03670921
Research InstitutionIWATE MEDICAL UNIVERSITY

Principal Investigator

塩山 司  岩手医科大学, 歯学部, 講師 (80128917)

Keywords硬質レジン / 有限要素法 / 生物学的安全性試験 / インプラント上部構造
Research Abstract

インプラント上部構造としての歯冠部分の影響をみるために、金属冠やレジン冠といった単冠の場合には、形態による差と物性値いわゆるヤング率とポアッソン比によって応力分布が決まる。今回の有限要素法による応力解析では静圧荷重のためにレジンのサンドイッチ構造の場合には、応力分布状態はほぼ同様であった。また金属、レジン、金属でサンドイッチ構造を行うと金属部分に圧縮応力が集中する傾向になった。その応力は衝撃吸収能を有するレジンを破壊するまではいたらなかった。変位に関して金属冠の場合にはほとんど問題はなかった。しかしレジン冠の場合に荷重方向が人工歯根方向から大きくずれた場合にわずかに変位量が多くなるが、破壊を引き起こすような大きさではなかった。歯冠部咬合面中央部の負担荷重の場合には、90度より左右に15度以内であればまったく応力集中はみられなかった。頬側咬頭外斜面に負担荷重を行った場合には荷重方向がインプラント体の中心部に向うと応力集中部が減少した。応力集中は歯冠の大きさに比例するものではなく荷重点の位置と荷重方向が大きく影響することがわかった。
生物学的試験の評価では細胞毒性試験ではミリポアフィルター法を応用し陰性対照のガラスリングと同等の染色性でスコアーは0であった。感作性試験ではマキシミゼイションテストに準拠して行った結果、すべての試験例において、紅班、浮腫等の異常所見は認められなかった。頬粘膜刺激試験はANSI/ADA Documento No-41-1979に準じて行った。その結果、観察したすべての試験例について、炎症、潰瘍等の異常所見は認められず、周囲粘膜との差も認められなかった。
臨床応用するための完成度がやや低く、臨床での応用は今回控えさせて頂いた。今後研究を重ね、より安全性が確かめられた時点で、臨床試験を行いたい。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 塩山 司: "生体活性ガラスを用いたインプラントの力学的検討-二次元有限要素法による応力解析-第2報 各種条件による上部構造の応力分布" 日本補綴歯科学会雑誌. 37. (1993)

  • [Publications] 笹島 泉: "生体活性ガラスを用いたインプラントの力学的検討-二次元有限要素法による応力解析-第3報 インプラントおよび周囲歯槽骨の応力分布" 日本補綴歯科学会雑誌. 37. (1993)

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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