1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03670942
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
宮木 克明 京都大学, 医学部, 助手 (50211595)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坪井 陽一 京都大学, 医学部, 助手 (60221420)
横江 義彦 京都大学, 医学部, 助手 (30211650)
藤田 茂之 京都大学, 医学部, 助手 (50228996)
陳 亮宏 京都大学, 医学部, 助手 (50171963)
兵 行忠 滋賀医科大学, 歯科口腔外科学講座, 助教授 (70115921)
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Keywords | 口腔悪性腫瘍 / 再建術 / 免疫組織化学 / 顎顔面補綴 / インプラント |
Research Abstract |
1.再建術式の組織学的評価に関する研究 モデル動物(ラット)を用いて、微小血管吻合により腹部に皮弁を作製し周辺皮弁の生着状況の観察と血管の再構築に関する変化について免疫組織学的検索を行い、微小検索吻合によって栄養血管の保存が図られた場合には末梢血管の損傷の程度に拘わらず血管の再構築が行われ皮弁の生着が良好に行われることが明らかとなった。 2.口腔悪性腫瘍再建術後の臨床成績の評価 過去に当科にて有茎皮弁(筋皮弁)にて再建を行った症例の皮弁の生着状態について調査したところ、術前に大量(40Gy)以上の局所への放射線照射がおこなわれた症例では皮弁の部分壊死がみられる頻度が高く、局所の血行状態によりその結果が左右されることが判明した。 3.再建術後の形態、機能回復に関する研究 審美的な形態回復、また咀嚼、構音などの口腔機能の回復の程度は極めて低くいものであった。 4.顎顔面補綴への応用に関する研究 人工生体材料であるインプラント(人工歯根)を極度に萎縮した歯槽堤や口腔腫瘍切除施行症例で遊離腸骨の萎縮顎堤への移植を行った症例に対し使用し、咀嚼機能の回復並びに顎顔面形態の再建への臨床応用を行った。また、基礎的研究としては理想的なインプラント体と顎骨のオスセオインテグレーションを得るためにイオンビーム法を用いた表面処理による新しい生体材料の開発、そして人工歯根の埋め込み最適条件の検討を行った。
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[Publications] 西村 毅: "下顎歯肉癌におけるX線骨吸収像と予後との関連について" 日本口腔外科学会雑誌. 37(4). 805-810 (1991)
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[Publications] 瀬上 夏樹: "舌癌の臨床病理学的検討-切除標本と術前臨床所見との比較" 頭頸部腫瘍学会雑誌. 17(2). 81-84 (1991)
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[Publications] 坪井 陽一: "多面再構類コンピューター断層撮影の骨内インプラント埋植術への応用" ザ・クインチッセンス. 10(9). 6-16 (1991)
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[Publications] 兵 行忠: "下唇の発生した腺様細胞癌に対するEsttander法の即時再建への応用" 日本口腔外科学雑誌. 37(11). 1882-1883 (1991)
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[Publications] 坪井 陽一: "歯類面外傷に伴う歯牙欠損に審美および概能修復を目的としたOsseointegrated implant の臨床応用" 整形・災害外科. 35(3). 355-359 (1992)