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1991 Fiscal Year Annual Research Report

中枢性筋弛緩薬の作用様式の基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 03670953
Research InstitutionNara Medical University

Principal Investigator

匠原 悦雄  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (00107070)

Keywords咀嚼筋 / 開口反射 / 誘発筋電図 / 電気生理学的研究 / 中枢性筋弛緩薬 / アクロクァロン / 塩酸トルペリゾン / 塩酸エペリゾン
Research Abstract

平成3年度の交付金により、電気刺激装置(アイソレ-タを含む)、高感度ACアンプ2台および入力箱ならびに微小電極抵抗計と生体電気用増幅器を講入した。これらにより、誘発筋電図を4チャンネル同一の条件で記録することが可能となった。今年度はラット切歯歯髄電気刺激により、開口反射が下顎周辺のどの筋におよんでいるか、および開口反射による誘発筋電図を指標として、中枢性筋弛緩薬による抑制がその種類によりどのように相達するかについて詳細に検討を行なった。下顎切歯歯髄刺激による開口反射は、顎二腹筋前腹のみならず顎二腹筋後腹、胸骨舌骨筋および胸鎖乳突筋におよんでいることが判った(これを拡張開口反射と呼ぶ)。その潜時は各筋において約5msecであるが、その域値は顎二腹筋前腹、後腹、胸骨舌骨筋、胸鎖乳突筋の順に高くなり、顎二腹筋前腹から遠隔になるにしたがい拡張開口反射が生じるためにはより大きな刺激が必要となる。しかし、潜時が同一であることから拡張開口反射もdisynaptic反射であることが予想される。
静脈内投与された中枢性筋弛緩薬(アフロクァロン、塩酸トルペリゾンおよび塩酸エペリゾン)はいずれも末梢の神経筋接合部においては作用しないことが確かめられた。開口反射の抑制はこれらの3種の中枢性弛緩薬のいずれによっても生じるが、その様相は相異する。すなわち、アフロファロンでは抑制のon setは速いかその持続は非常に短時間であった。一方、塩酸エペリゾンではそのon setは遅いが抑制の持続は非常に長時間で、塩酸トルペリゾンは後者に近い中間形であった。これらの差が中枢神経系での記録においても同様であるのかは次年度において検討する。

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Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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