1991 Fiscal Year Annual Research Report
X線テレビとコンピュ-タシステムを用いる唇顎口蓋裂患者の構音器官運動画像の解析
Project/Area Number |
03670960
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
内山 健志 東京歯科大学, 口腔外科学第2講座, 講師 (40085874)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 洋子 東京歯科大学, 口腔外科学第2講座, 助手 (10183518)
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Keywords | X線テレビシステム / 三次元画像解析システム / 口蓋裂患者 / 咽頭弁移植術 / 構音器官 / 構音運動 |
Research Abstract |
実験対象は4歳から25歳にわたる5名で、無声破裂音〔カ〕の単音をすでに報告した目的、方法、計画にもとずいて実験を行ったところ以下のごとき結果を得た。 1.先行子音部における舌は、咽頭弁移植術前においては後方運動を、術後には上方運動を示し、聴覚的な構音点の改善を示唆するものであった。 2.術前、軟口蓋と舌が全く接触していなかった症例が認められたが、これらは術後、軟口蓋と舌が良好に接触するようになった。 3.術前、軟口蓋と舌が接触とていた症例では術後、その接触時間は短縮し、接触距離は増大していた。 4.術前術後ともに軟口蓋の挙上運動は先行子音部より後続母音部で、より大きい傾向が認められた。 今後の展開として、症例数および検査語音を増やし、さらに術前術後を比較検討するためには、正常人の構音についても同様に検索する必要があると考えている。
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