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1991 Fiscal Year Annual Research Report

ムラサキ培養細胞の内存性の二次代謝誘導因子

Research Project

Project/Area Number 03670998
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

福井 宏至  京都大学, 薬学部, 助教授 (80026575)

Keywordsムラサキ / シコニン / 植物培養細胞 / 二次代謝 / 酸性オリゴ糖 / オリゴガラクツロニド / 誘算
Research Abstract

シニコン生成ムラサキ細胞を脱脂後、熱水で抽出し、そのエタノ-ル不溶部にシコニン生成誘導活性があることを見いだした。ポリビニルポリピロリドンでフェノ-ル性成分を、パパイン処理でタンパク質を除去すると、誘導活性は糖質画分に認められた(活性の検出に当補助費で購入した振盪器を使用した)。これをQAE Sephadex Aー25カラム(0.1ー2M KHCO_3溶出)で分画したところ、0.45ー0.6Mの塩濃度範囲で溶出される酸性多糖画分に活性が局在した。ついで、活性画分をグルロ過カラム(Sephadex CL6B,0.1M KHCO_3)で精製した。活性はタンパク質として分子量2万近辺に溶出された。最も活性の強い画分(30μg/ml投与で誘導)を加水分解後(ウロン酸はカルボジイミド法で還元後)、アルジト-ルアセテ-トに誘導し、GCで分析し、ガラクッロン酸(96ー97%)とラムノ-ス(3ー4%)から成ることを、また、還元末端残基数と全糖量との比率から、この画分は平均18糖残基から成る酸性オリゴ糖であることを明らかにした。メチル化分析とNMR分析で、ほとんどがαー1,4ー結合のガラクツロン酸で構成されることを明らかにした。これはαー1,4ーガラクツロナ-ゼ処理で完全に分解されることからも支持された。少量存在するラムノ-スは3分子に1箇所の割で1,2ー結合として存在する可能性が示唆された。オレンジ由来のポリガラクツロン酸を上記酵素で部分加水分解し、重合度1ー15のオリゴガラクツロニドを調製し、誘導活性を調べたところ、重合度11以上のものに活性が認められた。このことから、ラムノ-スは活性発現に必須ではないと思われた。植物細胞壁断片がエリシタ-としてファイトアレキシンの生成を誘導することがよく知られているが、正常な二次代謝の活性化に関与することを明らかにしたのはこれが最初である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 谷 匡人: "Chemical structure of endogenous oligogalacturonides inducing shikonin biosynthesis in Lithospermum cell cultures" Phytochemistry.

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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