1992 Fiscal Year Annual Research Report
ピロール誘導体を用いるベンゼン部位多修飾天然インドール類の合成研究。
Project/Area Number |
03671017
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
村上 泰興 東邦大学, 薬学部, 教授 (20009179)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 英治 東邦大学, 薬学部, 助手 (40187753)
渡辺 敏子 東邦大学, 薬学部, 助手 (40120323)
谷 正宣 東邦大学, 薬学部, 助手 (50057733)
横山 祐作 東邦大学, 薬学部, 助教授 (10095325)
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Keywords | ピロール / インドール / ウィティッヒ反応 / ブロム化 / ベックマン転位 / ハイメニン |
Research Abstract |
課題の達成のためにピロール-2-カルボン酸エチル(1)から導かれる環状ケトン(2)(R=H)を用いて以下のように様々な合成反応を行った。 1)4-アルキル置換インドールについて:2の前駆体で4位がケトンの化合物についてWittig反応を行ったところ目的のオレフィンを得ることが出来なかった。そこでチオケタールで4位を保護し2に相当する閉環体を得た。このものについて7位を修飾後チオケタールをはずし、 Wittig 反応で4位オレフィン体を得る目的で目下検討中である。 2)ブロム化及び関連反応について:昨年も一部報告したが、2から得られる7-メトキシインドール及びメトキシ基の位置異性体のブロム化において、Br_2/AcOHではベンゼン核上に、NBSなどの中性または塩基性条件では3位に反応が起こることを見出したので関連の反応も加えて論文として発表した。 3)ハイメニンの合成について:昨年はケトン(2)(R=H)のオキシム体のベックマン転位を行いハイメニン(4)の基本骨格を得たので本年は本実験を行った。1を無水グルタール酸と反応させ4-アシル体を得た。これをTI(NO_3)_3と反応させ縮合のジカルボン酸とした後閉環し2(R=COOH)を得た。これをベックマン転位で3とした。3は4位のカルボキシル基を修飾してイミダゾール基に変更しブロム化をすればハイメニンとなる。 現在は4位のカルボキシル基のメチルケトンへの変換を検討している。 4)インドール3位の新しい脱ブロム化について:2)項に関連して、3-ブロムインドールを酸性中ブロム受容体と共に加熱すると選択的脱ブロム化が起こることを見出したので詳細な検討を開始した。
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Research Products
(1 results)