1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03671114
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
高木 康 昭和大学, 医学部, 助教授 (30138490)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 弘 昭和大学, 医学部, 助手 (80211308)
渡部 裕之 昭和大学, 医学部, 助手 (20245848)
福地 邦彦 昭和大学, 医学部, 講師 (70181287)
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Keywords | 単球 / マクロファージ / アポE / 貯蔵コレステロール / アポEアイソフォーム |
Research Abstract |
平成4年度は昨年に引き続いて健常学生の血液を用い、比重遠心法とプラスチック吸着法により分離した単球/マクロファージでのアポE分泌能の検討を加えた。mediatorとしては昨年と同様自己の血小板を30×10^4/μlに調整して用いた。分泌アポEの測定は免疫比濁法により、貯蔵コレステロールはコレステロールオキシダーゼを用いる酵素法で定量した。昨年、分泌アポE、貯蔵コレステロール量が感度以下の症例が多く認められたので、今年は細胞数を1.5倍に増加させて行い、しかも女性検体を多く検討した。 この結果、個人間のバラツキは大きく、アポEは500〜2000ng/μg・DNA、コレステロールは50〜500ng/μg・DNAの範囲であり、将来の動脈硬化と深い関連が示唆された。ただし、本プロジェクトの最初からの問題である viabilityのある単球/マクロファージ数の補正として用いている蛋白量、DNA量のバラツキも完全には改良されておらず、このバラツキによる因子も大きいようにも思える。これらに代わる指標を現在、調査・模索中である。 また、アポEにはアイソフォームが知られており、単球/マクロファージ分泌アポEと血清中のアポEとの相同性も興味深い。現在、等電点電気泳動法によるアポEアイソフォームの感度良い分画・分離法を検討中であり、平成5年度は単球/マクロファージの分泌アポEの量的検索だけでなく、質的な検索も行いたい。
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