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1991 Fiscal Year Annual Research Report

老人の骨折の予防と看護ケアに関する研究

Research Project

Project/Area Number 03671123
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

金川 克子  金沢大学, 医療技術短期大学部, 教授 (10019565)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 片山 昌春  金沢大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (60019958)
立野 勝彦  金沢大学, 医療技術短期大学部, 教授 (40092788)
泉 キヨ子  金沢大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (20115207)
Keywords特別養護老人ホ-ム / 老人病院 / 骨折 / 老人 / 転倒 / 骨折後の自立度
Research Abstract

老人の骨折は、骨折時のみならず、その後引続いて移動能力や活動意欲を低下させたり、重篤な疾患やねたきり状態に陥ったり、さらに死期を早めることが指摘されている。
本研究は、老人の骨折患者を対象に、骨折に至った経緯や原因、骨折に対する治療、処置、ケアの仕方、その後の経過を把握し、骨折患者の回復に関連する要因と骨折予防に可能な方策を平成3,4年度にわたって検討することを目的とした。
老人の骨折の原因の1つには転倒が関与していることが、他の知見や、我々のこれまでの調査成績からも明らかにされているので、平成3年度は転倒によって骨折に至った老人患者(特別養護老人ホ-ム、老人病院入院中)を対象に、その後の経過を追跡し、以下のような結果を得た。
(1)転倒によって骨折した老人22人のうち、骨折部位が大腿骨の者が17人(77%)と最も多く、また年代では70歳台が11人(50%)と最も多かった。
(2)Y特別養護老人ホ-ムで転倒によって骨折した老人14人(平均年齢82歳)のうち、転倒前の歩行自立者は8人(57%)であったが、転倒して1ヵ月後には2人(15%)し歩行自立であった。また、3ヵ月後、6ヵ月後、12ヵ月後は各々21%,23%,23%であった。
(3)U老人病院で転倒によって骨折した老人8人(平均年齢77歳)のうち、転倒前に歩行自立の者が5人(63%)であったが、転倒1ヵ月後は歩行自立はいなかった。3ヵ月後、6ヵ月後、12ヵ月後は各々14%,29%,50%であり、前記特別養護老人ホ-ムに比して12ヵ月後は自立者の割合が高くなっていた。
(4)骨折者の回復過程には年齢、骨折部位、ケアの方法等が関与していることが推測されるが、さらに対象数を増やして検討中である。

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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