1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03671123
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
平松 知子 金沢大学, 医療技術短期大学部, 助手 (70228815)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山上 和美 金沢大学, 医療技術短期大学部, 助手 (00239865)
片山 昌春 金沢大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (60019958)
立野 勝彦 金沢大学, 医療技術短期大学部, 教授 (40092788)
泉 キヨ子 金沢大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (20115207)
金川 克子 金沢大学, 医療技術短期大学部, 教授 (10019565)
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Keywords | 老人 / 骨折 / 転倒 / 老人病院 / 骨折後のADL自立度 / 重心動揺 / 接地足跡 |
Research Abstract |
《研究目的》老人の骨折は、その回復過程においてさまざまな障害を起こしやすい。本研究は、骨折予防の看護についての資料を得る目的で、老人の骨折患者を対象に、骨折時の状況、骨折後の回復状況を経時的に観察した。また、骨折老人の重心動揺と接地足跡の特徴について検討した。 《研究方法》(1)老人病院入院中の骨折既往のある老人患者14名(平均年齢82歳)とコントロールとして骨折既往のない老人患者19名(平均年齢78歳)を対象に、直立静止開眼・閉眼時の重心動揺を重心計システム(ワミーKK)により測定した。分析は、シグナルプロセッサー(日本電気三栄KK)を用いて周波数分析を行った。また、ピドスコープ(アニマKK)を用いて直立静止開眼・閉眼時の接地足跡を写真撮影し、足角、接地足底面積を測定した。 (2)老人病院入院中に骨折に至った患者14名(平均年齢77歳)を対象に、骨折前から骨折後12カ月迄の移動レベルを追跡し、骨折のない老人との比較を行った。 《結果の概要》(1)骨折老人の71.4%が転倒による骨折であった。骨折老人では、骨折なし老人に比して直立静止時の重心動揺が大きく、開眼・閉眼での差が大きい傾向がみられた。また骨折老人では、骨折なし老人に比して直立静止での開眼・閉眼時ともに足角は狭かった。つまり、骨折老人の接地足跡は形態学的にバランスを取りにくい状態にあることが示唆された。(2)骨折患者14名中、骨折前に自立歩行可能な者はなく、骨折後12カ月間では、下肢骨折患者5名全員が骨折前の移動レベルに達しなかった。転倒既往のある骨折患者6名中2名が、骨折既往のある骨折患者7名中3名が、骨折後12カ月以内に再転倒しており、うち2名は再骨折に至った。
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