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1991 Fiscal Year Annual Research Report

癌細胞株からの血小板増加因子の分離と解析

Research Project

Project/Area Number 03671178
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

東原 正明  東京大学, 医学部・(病), 助手 (80165084)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 矢富 裕  山梨医科大学, 中検, 助手 (60200523)
Keywords血小板 / 悪性中皮腫 / ヌ-ドマウス / IL6 / サイトカイン / mRNA
Research Abstract

(1)我々が樹立した悪性中皮腫由来細胞株(MesoーYF)(Cancer,1992 in press)を限界希釈法を用いてクロ-ニングをおこなった。クロ-ン化細胞はいずれも形態、特殊染色、後述するサイトカイン発現に関しては同一であった。また増殖に最も適した培養mediumも開発した(FCS以上にEGFを加えた方が安定した増殖を得た)。
(2)MesoーYFのヌ-ドマウスへの移植。MesoーYFのdoubling timeが約3dayと遅いこと、TrypsinーEDTA処理によるcell viabilityの低下などによりヌ-ドマウス移植がなかなかうまく行かなかったが、最近成功し、マウスによる継代が可能となった。移植は皮下および腹空内が可能であり、腹内の場合患者と同様、腹水はほとんど産生されず、腫瘤形成が主体であった。
(3)MeoーYFは回転培養では増殖しないため、フラスコ底の一層性に増殖させ上清を回収し保存した(現在までに約100 liter)。
(4)培養上清中に分泌されている既知サイトカインをELISAを用いて測定した。また、mRNAの発現をノザンブロッティングおよびRTーPCRにて調べた。現在までの検討では、MesoーYFは、ILー6、γーinterferon、MーCSF、GMーCSFを分泌し、mRNAレベルでは、これらのサイトカイン以外に、ILー3を発現していた。
(5)MesoーYFは、当初interleukin 6(ILー6)を産生しないとの結果であったが、その後の調べでILー6も産生することが判明した。ILー6は、現在血小板増加因子の一つにあげられているが、MesoーYFを樹立した悪性中皮腫患者の血小板増多をILー6のみでは説明出来ない初拠がいくつかあり、現在ILー6以外のサイトカインの精製を試みている。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Higashihara M,et al: "Increased Secretion of ILー6 in Malignant Mesotheliona Cells from a Patient with Marked Thrombocytosis" Cancer. (1992)

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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