1992 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄線維症発症における血小板由来の増殖因子PDGF、TGF-βの役割
Project/Area Number |
03671188
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
木村 昭郎 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助教授 (70127645)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤村 欣吾 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助教授 (80034114)
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Keywords | 骨髄線維症 / 慢性骨髄性白血病 / 血小板由来成長因子 / トランスフォーミング成長因子ベーター / 骨髄 / 線維芽細胞 |
Research Abstract |
ヒト骨髄線維症の成立には骨髄巨核球や、白血病細胞由来のPDGF,TGF‐βが関与する可能性が示唆されているが、本研究はPDGFとTGF‐βの本症成立に果たす役割を解析し、広く臓器線維症の発症機構の解明に役立てることを目的とした。まず、慢性骨髄性白血病(CML)の急性転化例にみられる骨髄線維化と白血病細胞中のPDGF発現との関係について検討した。CML急性転化で骨髄線維化にみられた症例より樹立された細胞株をTPA処理することにより、PDGF‐A鎖とB鎖及びTGF‐β mRNAの発現を認め、PDGF‐ABヘテロダイマーが分泌されることを明らかにした。さらに、実際の骨髄線維化を伴った骨髄性急性転化の症例ではPDGF‐A鎖、B鎖の両者のmRNA発現と培養液中へのPDGF分泌を認め、線維化を伴わなかった症例ではA鎖 mRNAのみ認めPDGF分泌は認めなかったことから、白血病細胞におけるPDGF‐B鎖の遺伝子発現が骨髄線維化に重要であることを示した。次に、ヒト骨髄線維芽細胞の増殖にはオートクリン機構が関与することを見出し、本増殖に関与する因子は非耐熱性、酸に安定な分子量約100×10^4の蛋白であり、PGDFやIL-1,TNFなどとは異なることを明らかにした。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Kimura, A: "Chronic lymphocytic leukemia associated with bone marrow fibrosis-possible role of interleukin lα in the pathogenesis." Am. J. Hematol.(1992)
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[Publications] Kimura, A: "Autocrine and/or paracrine mechanism operate during the growth of human bone marrow fibroblasts." Br. J. Haematol.78. 469-473 (1991)
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[Publications] Hyodo. H: "lα-hydroxyvitamin D_3 in the treatment of primary myelofibrosis-in vitro effect of vitamin D_3metabolites on the bone marrow fibroblasts." International J. Hematol.(1993)
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[Publications] 木村 昭郎: "骨髄増殖性疾患と造血微小環境" 造血因子. 2. 196-204 (1991)
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[Publications] 木村 昭郎: "血小板由来増殖因子(PDGF)" 蛋白質・核酸・酵素. 36. 1334-1342 (1991)