1991 Fiscal Year Annual Research Report
並列および分散アルゴリズムの設計と効率改善に関する研究
Project/Area Number |
03680024
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
五十嵐 善英 群馬大学, 工学部, 教授 (60006260)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐渡 一広 群馬大学, 工学部, 助教授 (10162512)
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Keywords | 並列アルゴリズム / 分散アルゴリズム / 計算ネットワ-ク / 耐故障性 / ブロ-ドキャスト |
Research Abstract |
本科学研究補助金により,並列および分散処理システムの基本操作の1つである計算機ネットワ-ク上のブロ-ドキャストについて種々の結果を得ることができた。 まず,並列計算機のア-キテクチャとして広く採用されている超立方体ネットワ-クにおけるブロ-ドキャストの方式を提案し,その耐放障性についての研究を行った。ネットワ-ク上のプロセッサの数をNとし,故障しているプロセッサの断線個数の和をfとした時,情報源のプロセッサが故障していなくて,f<log_2Nであれば,Log_2N+f+1ラウンドでブロ-ドキャストが完了することを示した。さらに,バイナリジャンピングネットワ-ク上のブロ-ドキャストについても同様の研究を行い類似の結果を得た。このネットワ-クの連結度は従来正確に分っていなかったが,我々の研究により,「log_2N」であることが示された。このことにより,バイナリジャンピングネットワ-クでは故障の数が「log_2N」ー1以下であれば,ブロ-ドキャストが可能であることが分った。また,故障の数が「log_2N」ー2以下の時はブロ-ドキャストに必要かつ十分なラウンド数は「log_2N」+f+2であることも示した。 本科学研究費で購入したワ-クステ-ションSー4/1によって,各種計算機ネットワ-ク上でのブロ-ドキャストの効率と耐故障性に関するシミュレ-ション実験を行った。この実験により,我々の導いた理論的結果の正当性を確認し,未解決な問題に対する予想をたてることができた。 本年度に得られた成果は,電子情報通信学会のコンピュテ-ション研究会,フォ-ルトトレランス研究会,情報処理学会のアルゴリズム研究会等で発表し,電子情報通信学会の論文誌に掲載になった。また,3月末に,第8回英国理論計算機科学の会議で発表することになっている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Yoshihide Igarashi and Derick Wood: "Roughly Sorting:A Generalization of Sorting" Journal of Information Processing. 14. 36-42 (1991)
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[Publications] 三浦 鉄也,大澤 新吾,五十嵐 善英,金井 久美子: "たかだか1個の故障を含むプロセッサ網における効率的な情報散布方式" 電子情報通信学会論文誌DーI. J74ーDーI. 869-875 (1991)
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[Publications] Koshihide Igarashi,Kumiko Kanai,Kiya Miura and Shingo Osawa: "Optimal Schemes for Disseminating Information and Their Fault Tolerance" IEICE Transactions on Information and Systems. E75ーD. 22-29 (1992)
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[Publications] S.Carlsson,Y.Igarashi,K.Kanai,A.Lingas,K.Miura and O.Petersson: "Informtion Disseminating Schemes for Fault Tolerance in Hypercubes" IEICE Transactions on Fundamentals of E1ectronics,Communications and Computer Sciences. E75ーA. 255-260 (1992)