1991 Fiscal Year Annual Research Report
誤差間に相関がある場合の最適実験計画とそのためのエキスパ-ト・システムの作成
Project/Area Number |
03680028
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
神保 雅一 岐阜大学, 工学部, 助教授 (50103049)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗木 進二 大阪女子大学, 学芸学部, 助教授 (00167389)
渡邊 敏弘 岐阜大学, 工学部, 助教授 (70021623)
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Keywords | 実験計画 / 直交実験 / 相関のある誤差(correlated error) / 直交配列 / ハミング距離 |
Research Abstract |
本年度は、実験計画を行なう際に、各実験の間の相関を無視することができない場合の直交実験の最適性に焦点をあてて研究を行なった。 (1)実験の要因の水準数がいずれも2水準である場合に、各実験の誤差間に実験の水準組合せの類似度による相関が生じ得る場合については、直交実験の最適性の研究を以前に行なっていたが、本研究では、この研究結果を更に一般化し、各要因の水準数が一般の場合に対しても、直交実験の最適性を調べた。本研究により、このような場合に、誤差間に実験の類似度に相関がある場合に通常の最小二乗法を用いると、直交配列の組合せ構造の違いにより、推定量の「良さ」(最適性)に違いが生じることが見い出され、更に、最適な直交配列のもつべき組合せ構造が明らかにされた。 (2)(1)では、通常の最小二乗推定量に対する最適性を論じているが、本研究では更に、より明確に誤差の共分散構造がわかっている場合にも注目し、一般化最小二乗推定量を用いた際の最適性についての研究も行なった。本研究の結果、(1)の意味で最適な直交配列は、一般化最小二乗推定を行なった際にも最適であり、いずれの場合にも最適な直交実験を計画し得ることが明らかとなった。この研究結果は、本年度得られた重要な知見であり、実用上、有用な結果であると思われる。 (3)また、組合せ構造の研究を行なう際に、研究分担者渡邊、栗木と会合、研究連絡を密に行なった。その結果、他の分野への組合せ構造の応用例なども見い出すことができた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Fukuyuki Yuan,Masakazu Jimbo,Ryoh FujiーHara: "An extention method for balanced arrays" Commnucation in Statistics,Theory and Methods. 20. 1073-1086 (1991)
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[Publications] Masakazu Jimbo: "Weakly universally optimal orthogonal designs for correlated errors" Journal of Statistical Planning and Inference.
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[Publications] Masakazu Jimbo,Yoshiaki Itoh: "A mathematical model of competing species and Hadamard designs" SIAM Discrete Mathematics.
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[Publications] Masakazu Jimbo: "An generalized sccisor,paper and stone game and Hadamard designs"
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[Publications] Masakazu Jimbo,Miwako Mishima: "Universally optimum linear orthogonal arrays for generalised least square estimates."