1992 Fiscal Year Annual Research Report
コモンマーモセットの発生毒性試験における応用性に関する研究
Project/Area Number |
03680044
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Research Institution | Central Institute for Experimental Animals |
Principal Investigator |
小泉 均 実験動物中央研究所, 霊長類研究室, 室長代理 (80167395)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小泉 治子 実験動物中央研究所, 実験病理部, 部長 (80124270)
谷岡 功邦 実験動物中央研究所, 霊長類研究室, 室長 (10072406)
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Keywords | コモンマーモセット / 発生毒性 / レチノール酸 / CMC |
Research Abstract |
1.0.5%CMC投与時における成績 レチノール酸(投与群)の溶媒としての0.5%CMCを7日間、4匹の妊娠動物に投与した。CMC投与群(対照群)で1匹(25%)に流産が観察されたが、8匹の胎児を得ることができた。流産は、レチノール酸投与群でも数例観察されたが、低用量群(30mg、50mg)の流産は薬物の影響より、無処置対照群でも見られたように頻繁な触診や投与時の負荷や個体差によるものと考えるほうが自然のように思われた。しかし、高用量群(300mg 7日間投与)での流産は薬物の影響と考えられた。 2.0.5%CMC投与群胎児の体重、体格値 0.5%CMC投与群胎児の平均体重、体長および尾長は8.5g、57mm、52mmであった。頭幅は16mm、頭縦は19mm、上腕、前腕および手掌の長さは13.7mm、12.6mm、10.4mmであった。大腿、下腿および足掌の長さは13.6mm、14.7mm、14.1mmであった。これらの成績は無処置対照群の値とほぼ同様であった。 3.0.5%CMC投与群胎児の化骨の進行状況 0.5%CMC投与群の化骨の進行状況は、頚椎数が7、胸椎数が12〜13、腰椎数が6〜7、尾椎数が27〜29、胸骨数が0〜6であった。これらは無処置対照群とほぼ同じであった。そのほか、烏啄突起、恥骨および踵骨の化骨化には無処置対照群とに大きな違いは認められなかった。
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