1991 Fiscal Year Annual Research Report
ホルモンによるラットセリン:ピルビン酸トランスアミナ-ゼ遺伝子発現の制御機構
Project/Area Number |
03680165
|
Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
小田 敏明 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (90126805)
|
Keywords | セリンアミノ転移酵素 / SPT / AGT / ミトコンドリア / ペルオキシゾ-ム / 酵素誘導 / 転写調節 |
Research Abstract |
1.制限酵素地図の作成 SPT(セリン:ピルビン酸アミノ転移酵素)遺伝子上流の転写調節配列解析を行なう上で欠かせない制限酵素地図を作成した。既に単離した遺伝子クロ-ンはコスミド・ライブラリ-より得たものであり、そのインサ-トは45kbにも及ぶ。通常のマッピングは、この長さでは困難であるのでコスミドのCOS部位を特異的に切断するλータ-ミナ-ゼを用いて決定した。その結果、4種の制限酵素についてはほぼ完全な地図が、また更に3種の酵素についても一部不明な箇所があるものの制限酵素地図が作成できた。 2.5^1上流域の塩基配列の決定 SPT遺伝子の上流1.3kbまでの塩基配列を決定し、各種シスエレメントの検索を行なった。多くのシスエレメントの候補が見出され、今後の実験で実際に機能しているか否か、あるいはトランス因子の結合が見られるか否がを調べる時に参考によると思われる。 3.遺伝子解析系の確立のための条件の検討 検出感度、手順、経費、安全面などあらゆる点でメリットの多いレポ-タ-遺伝子である「ルシフェラ-ゼ」を使ってSPT遺伝子上流のシスエメレントを解析するため、各種条件(アッセイ法,トランスフェクションの方法,培養細胞の種類など)の吟味を行なった。ヒト肝ガン細胞株、HepG2では直径60mmのディシュあるいはそれ以下のディシュにトランスフェクションしても十分アッセイが可能であることが明らかとなった。またトランスフェクションの効率を補正するために使う遺伝子は高感度検出法の使えるβーガラクトシダ-ゼの発現ベクタ-(例えばpCH110)が適当であることもわかった。
|
Research Products
(1 results)