1991 Fiscal Year Annual Research Report
コンピュ-タを利用した学生のパ-ソナルアイデンティティ確立指導法の研究
Project/Area Number |
03680253
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Research Institution | Osaka Electro-Communication University |
Principal Investigator |
石裄 正士 大阪電気通信大学, 工学部, 教授 (30076822)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 充 大阪電気通信大学, 短期大学部, 教授 (60152154)
岩崎 重剛 大阪電気通信大学, 短期大学部, 講師 (40223383)
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Keywords | パ-ソナルアイデンティティ / 自己確立 / やる気 / 自分史 / IGF調査法 / 価値観 / 自己実現 |
Research Abstract |
本研究の進め方として,学生のパ-ソナルアイデンティティが現在どう考えられているかをまず理解し,次に現実の学生の状態を把握するための調査を考え,さらにそれらをどうコンピュ-タと結合して指導するかを考えたことである。 調査として,われわれがかねてより行なっているIGF法によるやる気の調査や一般に確立されているVPI職業興味検査,YG性格検査などの調査を本研究で新しく考えついた学生ひとりひとりの自分史を調査することである。今年度は大学1回生と4回生の自分史のレポ-トを収集することができた。 次は調査の結果のデ-タの分析であるが,やる気の調査の分析は,コンピュ-タを用いて,平均値,標準偏差,最大値,最小値などを求め,さらにやる気のメカニズムを推定し,やる気の4状態(やる気,やらされ気,やらん気,やれん気)を捉えるようにした。VPI検査,YG検査の結果のデ-タの分析もコンピュ-タで処理し,学生に処理結果をフィ-ドバックし,その反応を捉えるようにしている。 自分史のレポ-トから,学生が記憶している社会の出来事,自分自身の出来事の項目を取り出し,自分の歴史をどう考えているかを推測してみた。 次年度はいよいよどう指導していくかの方法の確立に取り組む予定である。それは学生に自分の価値観を気づかせ,自己実現,自己確立を目標とさせることであろう。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 岩崎 重剛,渡辺 寛二,太田 充: "夜間学生のやる気持続の一試行" 平成3年度文部省主催工業系夜間短期大学教員研究集会資料集. 25. 19-20 (1991)
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[Publications] 岩崎 重剛,石裄 正士,横山 宏: "学生のPI確立のための研究(2)" 教育工学関連学協会連合第3回全国大会講演予稿集. 525-526 (1991)
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[Publications] 岩崎 重剛,石裄 正士,太田 充,横山 宏: "学習環境の異なる集中講義における学生の体調とやる気の比較" 日本教育工学会研究資料集. JET92. 93-100 (1992)
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[Publications] 石裄 正士: "メリット・デメリット計算" NEW教育とマイコン. 40-41 (1991)