• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1993 Fiscal Year Annual Research Report

中学校における数学の認知的学力と情意的学力との間の因果的優越性

Research Project

Project/Area Number 03680258
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

湊 三郎  秋田大学, 教育学部, 教授 (20042278)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鎌田 次男  秋田大学, 教育学部, 助教授 (90185976)
Keywords数学教育 / 中学校 / 認知的学力 / 情意的学力 / 因果的優越性 / 因果的方向性 / CLPC法 / 知能
Research Abstract

平成5年度は三年間にわたる研究の最終年度に当り、中学3年に進級した被験者に予定通り一度の調査(第5回)を七月に計画した。ところが、一つの中学校では調査実施責任者の突然の入院により調査実施が十月にずれ込んだ。認知と情意の両学力間の関係を調べるこの研究においては、このずれは決定的ではないと判断し、この学校の資料を他の三中学校のものと一括処理した。この処理による不自然さはデータにも現われていない。
平成5年度の第5回調査を実施したことにより、第1回以降のすべての調査との間における因果的優越性を検討することが可能となった。1年を越える時間間隔をもつ因果関係の研究は、本研究がわが国において最初である。
平成5年度の第5回調査とその直前の第4回調査との間には、1%水準で有意な優越関係は35対中には一つもなく、5%水準では4対あり、このうち情意的学力が原因となる方向をもつものが3対であった。有意水準を20%までに広げると20対あり、このうち情意的学力が原因となる方向をもつものが13対あった。
中学1年2学期と中学3年1学期の2時点の場合には 1%水準で有意な対が3対、5%水準まででは13対、20%水準まででは25対、第三変数の介入を伺わせるものが2対あった。
既に報告した結果を含め本研究で得られた結果は、中学1年における認知的学力と情意的学力が共に中学校3年間の両学力に大きな影響を持ち続けることを強く示唆ている。
知能と因果的優越性との関係については論文により総合的に公表する予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 湊三郎,鎌田次男: "中学校の数学における認知的学力と情意的学力との間の因果関係IV" 第25回数学教育論文発表会論文集. 25. 487-492 (1992)

  • [Publications] 湊三郎,鎌田次男: "中学校の数学における認知的学力と情意的学力との間の因果関係V" 第26回数学教育論文発表会論文集. 26. 407-412 (1993)

URL: 

Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi