1991 Fiscal Year Annual Research Report
高校家庭科において男女が共に学ぶための教育内容と指導方法の開発
Project/Area Number |
03680270
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
渡邉 廣二 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (50230959)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中間 美砂子 広島大学, 学校教育学部, 教授 (60137312)
湯川 聡子 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (10078818)
星野 久 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (30069760)
広瀬 月江 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (30132963)
太田 昌子 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (10032616)
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Keywords | 消費者教育 / 消費者問題 / 男女の自立と協力 / 親の役割 / 家庭教育 / 高齢者の生活と福祉 / 高層住宅の住まい方 / 総合的カリキュラム |
Research Abstract |
家庭経営学・家庭経済学・家族関係学・住居学の各専門分野の研究成果を確認し、その上で、高校家庭科において男女が共に学ぶための教育内容と指導方法の開発に必要な現代的課題を明確にするために幾つかの調査研究を実施した。その結果、次のような知見を得た。 第1に、家族と個人の生活意識および実態の変化が急激である。例えば、クレジットカ-ドの保有枚数と利用増加の結果として現われた、とくに若年層を中心にした購買行動における管理能力の低下傾向、また、女性就業者の増加に伴う家族関係の情緒化傾向の高まりとなど、家族や家庭生活をめぐる不安定化が進行している。 第2に、こうした不安定化傾向が進行する過程で、個人の自立と個人の生活を尊重すると同時に、諸個人をめぐる家族や社会との調和的共存、自然環境との調和的共存を求める意識が強まっている。 第3に、調和的共存意識に基づいて、個人と家族、社会と自然についての新たな関係を形成しようとするさまざまな取り組みが行われている。例えば、女性の自立と就業を援助しようとする家族の意識の変化および社会的条件の整備が進行している。また、ゴミ問題に対する関心の高まりは、一方で依然として私的快適性と私的利便性に固執しながらも、他方で地域住民としてリサイクル運動の試みが積極的に進められている。
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[Publications] 鳴門教育大学 家族・家庭生活研究会: "小・中・及ぴ高等学校家庭科における家族・家庭生活の研究" 鳴門教育大学家庭経営研究会研究報告. No.2. 1-117 (1991)
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[Publications] 柳 昌子: "男女が学ぶ家庭科の時代" 法律文化社, 285 (1992)