1991 Fiscal Year Annual Research Report
英語字幕信号入りレ-ザ-ディスクを利用した口語英語デ-タ-ベ-スの作成
Project/Area Number |
03801040
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
佐藤 弘明 専修大学, 商学部, 講師 (60187226)
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Keywords | 英語字幕 / クロ-ズドキャプション / 映画 / マルチメディア / デ-タベ-ス / 口語英語 / レ-ザ-ディスク / コンピュ-タ |
Research Abstract |
本研究の目的は,英語字幕信号入りレ-ザ-ディスク映画から英語口語表現のデ-タベ-スを作成し,英語のテキストや辞書に取りあげられている英語表現・語法が実際にどの程度映画の中で使われているのかを,英語の書き言葉のコ-パスなどと比較しなかがら,調査することである. 平成3年度の研究では,100作品を越えるレ-ザ-ディスク映画を新たにデ-タベ-スに登録し,合計146作品,使用単語総数113万語のデ-タベ-スを作成した。イギリス英語のThe LancasterーOslo/Bergen Corpusやアメリカ英語のThe Brown Corpusは,単語の総数が100万語であり,この研究で作成したデ-タベ-スは,充分な大きさに達していることがわかる。この研究で作成した英語字幕デ-タベ-スの大きな特微は,文字デ-タと同時に音声・画像を検索できるマルチメディアデ-タベ-スとなっている点であり,任意の口語表現が,どのような場面で使われ,どのように発音されるのかを映画の中から検索して、目と耳で確認することが可能である。 現在,このシステムを利用して,使用頻度の高い語句やスラング,製作年度の古い作品と新しい作品の新句使用頻度の比較などを調査している。調査の結果,俗語と言われる語句の中でも特に使用頻度が高く,アメリカ映画を理解する上で必要となる表現の一部を明らかにできた。くだけた話し言葉に関する使用頻度の研究は,書き言葉で比べて少なく,今後この研究で明らかになるデ-タは,日本人が英語の話し言葉を学ぶ際には貴重な資料となるなずである。このまでの調査結果は,佐藤弘明,「英語字幕付き映画における語句使用頻度」,『専修大学語学ラボラトリ-論集』20号,1991年で報告した。
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