1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03804009
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
北本 俊二 大阪大学, 理学部, 助手 (70177872)
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Keywords | 透過型回析格子 / 分光学 / X線分光 / 高効率分光 |
Research Abstract |
現在、単色光源と光学系、検出器系、検出器の台の駆動系の準備ができた。また、検出器の出力はコンピュウタ-へ取り込み、検出器の台もコンピュウ-タによって駆動することができ、自動測定が可能になっている。今までのところ、スリット等による簡単な回折のパタ-ンは測定できる段階になった。また、新型の回折光子を、組み達てる治具は完成し、試作を何片か行っているが、残念ながら、満足なものはできていない。今後とも、工夫をして、試作していく予定である。計算機シミュレ-ションのプログラムは完成し、いろいろな性質を計算結果から検討することができるようになった。その結果、新しい型の透過型回折格子でも必ずしも0次光をなくすことができないことが分ったが、普通の透過型回折格子に比べて、一桁ぐらい減らすことができる。さらに、1次光には0次光より強い光が取り出すことができ従来のものに比べて一桁くらい明るい光学系を作ることができることを確かめた。現在、新型回折格子組立治具を使って試作を繰り返すとともに、それ以外に、使えそうなものも検討している。例えば、マイクロチャンネルプレ-トを新型の回折格子として使ってみることを考え、計算機シミュレ-ションを行ってみた。その結果、マイクロチャンネルプレ-トのチャンネる内での反率が適当にあれば、テストとして十分使える事が分った。また、工作の方法に関しても、レ-ザ-加工の方法で金属板に直接溝を補って、新型の回折格子を製作する事を検討している。
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