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1992 Fiscal Year Annual Research Report

濃黄色花シクラメン品種の作出に関する研究

Research Project

Project/Area Number 03806004
Research InstitutionKYUSHU UNIVERSITY

Principal Investigator

宮島 郁夫  九州大学, 農学部, 助手 (20182024)

Keywords黄色花シクラメン / 育種 / カルコン / アントシアニジン / シクラメン / 花色 / 花色素
Research Abstract

濃黄色花シクラメン品種を作出するために,昨年度は,黄色花シクラメンにおいて花弁内黄色色素(カルコン)含量が多い個体を選抜した。また,赤色花品種‘ボンファイア'において,通常の個体よりも花色が濃く,かつ花弁内色素量がきわめて多い個体(ブラック・ボンファイアと仮称する)も選抜できた。さらに,これに両者の交配によりF_1を獲得できたので,本年度は,交配親に用いた‘ブラック・ボンファイア'の花色素構成と,これらF_1の花色ならびに花色素構成を調査した。
‘ブラック・ボンファイア':通常の‘ボンファイア'は赤色花で,花弁にはアントシアニジンとしてシアニジンとペオニジンとを含んでいるが,‘ブラック・ボンファイア'は赤黒色花で,これら二つのアントシアニジンに加え,デルフィニジン,ペチュニジンおよびマルビジンを含んでいた。
F_1の花色:黄色花シクラメンと‘ブラック・ボンファイア'との交配により,30個体のF_1を得ることができたが,これらはいずれも桃色もしくは紫色花個体であり,黄色花個体は得られなかった。
F_1の花色素構成:得られたF_1のうち桃色花個体の花弁には,デルフィニジン,シアニジンおよびマルビジンが,また,紫色花個体の花弁からはデルフィニジンとマルビジンが検出された。しかしながら,いずれの個体の花弁にも黄色花シクラメンの主要な黄色色素であるカルコンは含まれていなかった。
これらF_1の自家交配を行なったところ,多数のF_2個体を得ることができた。これらF_2個体には,葉や葉柄が黄色味を帯びているものが認められることから,黄色花が開花することが予想される。現在,育成中である。

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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