1991 Fiscal Year Annual Research Report
Eddy Accumulation法による水田からのメタン放出速度の計測
Project/Area Number |
03806039
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
石田 朋靖 山形大学, 農学部, 助教授 (00159740)
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Keywords | メタン / フラックス / 微気象学的方法 |
Research Abstract |
本研究は.精度の高い微気象学的フラックス測定法のひとつとして提案されているEddy Accumulation法の実用化を検討し、同法を用いて水田あるいは湿地林からのメタンフラックスを測定しようとするものである。本年度は主に同法を実用化する上で不可欠となる定圧がスサンプラ-とコントロ-ラの開発に主眼を置き、以下に箇条書きで述べるような成果が得られた。 1.開発されたシステムは.超音波風速計により求められた風の垂直上下方向によって弁を開閉するコントロ-ラ-部,弁の開閉に応じて定圧で上下方向の風を別々にサンプリングする定圧ガスサンプラ-部とに大別される.サンプラ部は一定時間ごとに自動的に切り換わり.12ペア-24本の空気をサンプリングでき.しかもDC12Vの電源のみで駆動可能なため.電源の無い圃場等でも容易に使用し得る。本システムは国内・タイ国等の水田・湿地林において長期間・安定して使用できることが確認された。 2.Eddy Accumulation法の精度検定を顕熱フラックス測定によっておこなった。Eddy Accumulation法による顕熱フラックスはEddy Corrーelation法やBowen法による測定値と良好な一致を示した。 3.タイの水田で測定したメタンフラックスは日変化を示し.日平均で30mg/m^2/hr 程度の値をとることがわかった。
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