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1991 Fiscal Year Annual Research Report

“胸腺一性腺"軸の桟能化はいつ始まるか

Research Project

Project/Area Number 03807002
Research InstitutionTokai University

Principal Investigator

清木 勘治  東海大学, 医学部, 教授 (40055934)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 花本 秀子  東海大学, 医学部, 助手 (50156824)
坂部 貢  東海大学, 医学部, 講師 (70162302)
Keywords胎児胸腺 / 胸腺上皮細胞 / 胸腺細胞 / エストロゲンレセプタ- / 血清胸腺因子 / アポプト-シス
Research Abstract

子宮頸管無力症による人工流産胎児(14〜24週齢)の胸腺について、以下の実験および結果を得た。(1)レセプタ-検索:酵素抗体法によるレセプタ-蛋白染色では、性ステロイドレセプタ-のうちエストロゲンレセプタ-(ER)は19週齢以降発現し、24週齢まで観察された。ERは主に胸腺髄質ー上皮細胞(EC)とハツサル小体ーに、また一部は皮質のECに局在した。一方、プロゲステロンとアンドロゲンに対するレセプタ-はいづれの胎齢にも発現しなかった。In situ hybridization法でのERーmRNAの検索では、ERーmRNAはいづれの胎齢にも発現が確認された。
(2)胸腺血清因子(FTS)の酵素抗体法染色では、ER蛋白の発現時期に一致して19週齢よりFTSが発現し、主に髄質の大型有突起性ECとハツサル小体に、また一部皮質のEC細胞にも局在した。(3)21〜24週齢の胸腺皮質領域ではECによる胸腺細胞の処理像(apoptosis)が多数観察され、これらapoptosisにあづかるEC細胞にはER,FTS共に弱陽性ながら発現していた。
以上のことから、ヒト胎児胸腺では(1)胎生中期初め頃からEC細胞にERが発現しFES産生が開始されること、(2)また皮質領域ではやヽ遅れて胎生中期中ごろからEC細胞による胸腺細胞の分化調節が、ERの発現,FTS産生を通じて開始されること、が示唆される。
なお、現在胎生期胸腺ホモジエネ-トを用いて、プロゲステロンとアンドロゲンレセプタ-蛋白の発現時期について、更に検索を進めていることを付記する。

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Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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