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1992 Fiscal Year Annual Research Report

核内レチノイン酸リセプターが肺気管支系に果たす生物作用に関する研究

Research Project

Project/Area Number 03807046
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

秋田 弘俊  北海道大学, 医学部附属病院, 助手 (70222528)

Keywords肺癌 / レチノイン酸 / レチノイン酸リセプター
Research Abstract

1)気管支上皮細胞の形態や機能の維持にレチノイン酸リセプターβ(RARβ)が果たす役割を明らかにすること、2)呼吸器疾患とくに肺癌においてRARβ遺伝子の構造異常や発現異常が果たす役割を明らかにすることを目的とした、肺癌細胞株よりtotal RNAを抽出して、ノーザンブロット法ならびにRNAseプロテクション法でRARβ遺伝子の構造異常や発現異常の有無を検討した。
いずれの肺癌細胞株においても、ノーザンブロット法においてもRNAseプロテクション法においてもRARβ遺伝子の発現を認めなかった。このことは、RARβ遺伝子の発現異常とくに発現の喪失が、肺癌の発癌や進展において重要な役割を担っている可能性を示唆するものである。さらに外部からのレチノイン酸の投与が、発癌や進展の予防や治療につながることを示唆するものかもしれない。なぜならば、レチノイン酸の投与によって、RAR遺伝子の発現が誘導され、レチノイン酸とRARのactiveな複合体がつくられて作用することが知られているからである。
今後は、外部からのレチノイン酸投与やRAR遺伝子の細胞内への遺伝子移入によって正常細胞のトランスフォメーションを予防できるか否か、癌細胞を正常細胞にリヴァージョンできるか否かを検討することによって、レチノイン酸-RAR系の臨床応用の可能性を明らかにする必要がある。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 秋田 弘俊: "肺の発生分化と分子細胞生物学" 呼吸と循環. 40. 528-535 (1992)

  • [Publications] 秋田 弘俊: "肺癌における癌遺伝子産物発現の臨床的意義" 日本胸部疾患学会誌. 30. 1441-1447 (1992)

  • [Publications] 秋田 弘俊: "遺伝子発現からみた癌化と線維化" 呼吸. 12. 126-129 (1993)

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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