1991 Fiscal Year Annual Research Report
小児臓器移植を目的とした臓器保存のための体外補助循環法に関する実験的研究
Project/Area Number |
03807078
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
久野 克也 神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (30135800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹田 明徳 神戸大学, 医学部, 講師 (20178677)
岡田 昌義 神戸大学, 医学部, 教授 (70030856)
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Keywords | 小児臓器移植 / 臓器保存 / 体外循環 |
Research Abstract |
小児の移植臓器確保の目的で、レシピエントの全身潅流を行うための装置の開発と、脳死動物モデルの作成を平成3年度に行った。 1)臓器保存体外循環装置は、クラレ社のロ-ラ-ポンプを購入し、流里センサ-付可変リザ-バ-,膜型肺(メラシロックス0.5m^2)、血液濾過ダイアライザ-バ-を直列に接続した回路を作製し、補助循環装置を開発した。 2)脳死モデル犬は、雑種幼犬(4〜6kg)を使用し、全麻下に両側頸動静脈を結集し、片側椎骨幼脈を結集後、他方よりカニュレ-ションを行い硬化剤(アロンアルファ-)を2cc注入した。モニタ-は、脳波,脳幹刺激電位,レ-ザ-ドップラ-による大脳皮質円流の測定を行った。その結果モデル犬は硬化剤注入直後より、呼吸停止、膜孔散大、脳波の平回下を来たし、脳幹判激による反応も認められなくなった。頭頂部経蓋に約1cmの穿孔を作り大脳皮質血流を計測したが、ほぼ無血流となり脳死モデルとして使用できることが確認された。本モデルを8例に作成し、約6時間の呼吸管理を行った。この成績は1992年6月10日第29回日本小児科学会に採用され発表予定となっている。 3)平成4年度は(1)で作成した補助循環装置を(2)で作成したモデル犬に装着約24時間の記録を行う予定である。
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