1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03807129
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
寺岡 文雄 大阪大学, 歯学部, 助手 (00099805)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 高裕 大阪大学, 歯学部, 助手 (30204241)
荘村 泰治 大阪大学, 歯学部, 助手 (10154692)
岡崎 正之 大阪大学, 歯学部, 講師 (30107073)
高橋 純造 大阪大学, 歯学部, 助教授 (80029149)
木村 博 大阪大学, 歯学部, 教授 (70036218)
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Keywords | 消臭 / 消臭剤 / メチルメルカプタン / 床義歯 / 床用アクリルジン / デンチャ-プラ-ク / ガスクロマトグラフ / 口臭 |
Research Abstract |
消臭剤を添加した45×45×1.5mmのアクリルレジン床平板を作製し,悪臭成分であるメチルメルカプタンの入った密閉容器に入れ,ヘッドスペ-スガスをぬき取り,ガスクロマトグラフィにて消臭率の分析を行った。また,消臭剤を添加したレジン床義歯も作製して,レジン平板と同様の実験を行った。消臭剤を添加した時のレジン平板の物性の変化も検討した。消臭剤は2種類使用し,添加量は1wt%と3wt%とした。 消臭剤を添加することにより,レジン床の色は白くなってゆくが,曲げ強さや弾性率などの物性はほとんど変化がなく安定であった。密閉容器中での放置時間が長くなると消臭率は上昇し,8時間放置後の消臭率は消臭剤の種類により異なるが,35〜85%と,かなりの消臭効果があることがわかった。添加量が1wt%と3wt%の試料では,1wt%の試料の方が消臭率が高くなる現象が見られた。このことについて色々検討したが、今のところまだ明確な結論は出ていない。 消臭効果の持続性の実験については、実験でのメチルメルカプタンの濃度が実際の口臭成分の濃度よりもかなり高いと思われるので、正確な口臭成分の濃度を測定してから,再び実験を行う予定である。また、メチルメルカプタンに特に消臭効果のある消臭剤を開発したため,これを使用して来年度以降実験を進めて行く予定である。 消臭剤を添加したレジンのカンジダ菌やミュ-タンス菌に対する抗菌性については、特続性の研究を終了させてから行う予定である。また,デンチャ-プラ-クの付着の防止に対する研究も抗菌性と同様に,特続性の研究を終了させてから行う予定である。
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