1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03807129
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
寺岡 文雄 大阪大学, 歯学部, 助手 (00099805)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 高裕 大阪大学, 歯学部, 助手 (30204241)
荘村 泰治 大阪大学, 歯学部, 助手 (10154692)
岡崎 正之 大阪大学, 歯学部, 講師 (30107073)
高橋 純造 大阪大学, 歯学部, 助教授 (80029149)
木村 博 大阪大学, 歯学部, 教授 (70036218)
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Keywords | 消臭剤 / メチルメルカプタン / ミュータンス / レジン床義歯 / ガスクロマトグラフ |
Research Abstract |
消臭剤の添加量とレジンの物性との関係については明らかにした。 被験臭気であるメチルメルカプタンに対して、消臭効果の高い消臭剤の選択とその添加量との関係に付いて明らかにした。 消臭効果は消臭剤の添加量と共に向上すると最初は考えていた。しかし、最も消臭効果が高くなる添加量があることがわかった。 被験者が感じる悪臭とガスクロマトグラフで表示される悪臭成分の量とは一致しない場合があった。義歯の悪臭は複合臭であるため、複合臭における消臭効果の検討も必要であることがわかった。 消臭剤を添加した床義歯の消臭効果は認められたが、その持続性に問題がある。薬品処理などにより消臭効果の復元性の実験を行っているが、著しい効果が現れていない。一回の処理により最低でも3カ月は消臭効果が得られるようにしたい。臨床で使用するにはこれらのことを解決するのが今後の問題であると思われる。 患者の床義歯の悪臭成分の同定と定量分析を行っているが、我々が悪臭を強く感じてもガスクロマトグラフでは、それほど量的な変化がみられない場合や、その逆の場合もあった。 悪臭成分の複合作用についても検討する必要があると思われるが、現状では困難な問題であると思われる。
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