1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03808031
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Research Institution | Tokuyama University |
Principal Investigator |
大竹 義則 徳山大学, 経済学部, 教授 (70124138)
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Keywords | 地形計測 / 地形解析 / 地形図 / 等高線デ-タ / 標高デ-タ / フラクタル幾何学 / 接峰面 |
Research Abstract |
等高線法は、地形の三次元的形態を表示する精度の高い方法で、現在地形図等でひろく使用されている。本研究ではコンピュ-タや周辺機器を利用して、地形図類の整備された日本列島の等高線デ-タを入力し、トポロジ-やフラクタル幾何学などの援用(フラクタル次元など)や従来の地形計測法(埋谷接峰面など)のコンピュ-タ処理により、等高線の線的・面的な数値特性を捉える方法を開発し、日本列島の地形の形態的特性の把握を進めようとするものである。 まず、デ-タの入力、解析に必要なコンピュ-タ・システム(32ビット・パソコン+ディジタイザ+光磁気ディスク)の整備と、既開発プログラムやデ-タ等の新システムへの移植等を行った。そして、地図の整備状況や地形・地質的な面から抽出した2・3の対象地域(境界領域の明瞭な島嶼部を抽出した)の等高線デ-タの試験的な入力を行なった。また、これと並行して、ベクタ-型デ-タとラスタ-型デ-タとの比較のために、同一範囲の国土数値情報(標高デ-タ)を切り出し、グラフィック処理し、両タイプのデ-タを比較するプログラムを作成した。 現在、従来の地形計測的手法(高度ー面積グラフ、ヒプソメトリック曲線、埋谷等高線・接峰面など)を基礎とし、これに新しい地形解析法(フラクタル次元など)を加えたプログラムの開発と解析デ-タのグラフィック処理のためのプログラム開発を続行中である。
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