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1991 Fiscal Year Annual Research Report

水中のラドンを通して行なう、高校生に対する環境教育・計測情報処理教育

Research Project

Project/Area Number 03808038
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

仲澤 和馬  岐阜大学, 教育学部, 助教授 (60198059)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 原 俊雄  神戸大学, 教養部, 助教授 (50156486)
Keywords自然放射線 / α線測定器 / 光ダイオ-ド / シンチレ-タ(CsI) / エレクトロニクス教育 / 環境教育 / 計測情報処理教育
Research Abstract

平成3年度は、まず水中に混入している自然放射能(主にRnの娘核であるPo)からのα線測定装置をほぼ完成させた。装置のα線検出部は、高圧電源を必要とする光電増倍管を用いずに、乾電池で作動するPIN・光ダイオ-ドとシンチレ-タ[CsI(T1)]で構成した。これにより高校生が装置を取り扱う際の安全性を確保するとともに、高量子効率と高速応答を得た。光ダイオ-ドからの信号増幅部は、ハイブリッドICを極力用いず簡単にしてあり、高校生程度の知識のもとで回路構成が理解できるものとした。当初問題になっていた最終的な出力段階でのノイズも、α線検出に関しては全く問題にならなくなった。水から蒸発したRnの娘核であるPoを効率的に収集する方法として、電場をかけることが知られているが、現在シンチレ-タの培面に金属蒸着することを(株)堀場製作所の協力のもとにテストしている。一方、まだ恒常的な測定ではないが、水蒸気中を浮遊するRnおよびPoからのα線の頻度を測定した結果、岐阜市市水および地下水でそれぞれ2.5±0.6個/分、3.2±0.6個/分であった。以上から、高校生に対する、装置の製作等を通してのエレクトロニクス教育、測定を通しての自然放射能に関する環境教育、さらに結果の解析等による計測情報処理教育の、高等学校における教育実践に入る準備がほぼ揃った。
そこで本年度は、岐阜県内五つの高等学校との協力関係を築き、詳細についての検討会を行った。雨水中の放射能の測定、パソコンへのデ-タ取り込み、装置そのものの製作など、各校それぞれに目的をもって精力的に参加してきた。現在、CsI表面の金属蒸着を急ぐとともに、来年度初頭から実践に踏み切れるように、教育方法等に関し、さらに細かく検討を行っている。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 仲澤 和馬,他: "環境放射線測定装置の開発と教育への活用" 物理教育. 40. (1992)

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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