1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03831012
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Research Institution | Dokkyo University |
Principal Investigator |
神尾 昭雄 獨協大学, 外国語学部, 教授 (90115444)
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Keywords | 情報 / 情報のなわ張り / 前提 / 言語学 / 認知科学 |
Research Abstract |
平成3年度は、携帯用パ-ソナル・コンピュ-タおよび附属品を購入し、当研究の主目的に沿ったデ-タ・ベ-スの構築に取りかかった。このデ-タ・ベ-スは、(i)当研究の目ざす〈情報のなわ張り理論〉に基づく言語学的・認知科学的研究の基礎となる実際の言語使用の基礎デ-タと、(ii)理論的研究から導き出された概念が現実の言語使用においてどのように観察される現象となって生じているかを調べる部分との2つから成る。(i)については、特に日本語、英語および中国語のデ-タ収集に力を注いだ。国際電話によるアメリカ人言語学者とのデ-タの検討、および中国人言語学者との度々の面談を通じて、デ-タを収集したが、未だコンピ ュ-タによるデ-タの組織化には至っていない。(ii)については、〈前提〉の概念が日本語および英語の会話記録、小説、その他の文献にどのように現われているかを調べ、コンピュ-タによりその情報を整理し、とりまとめた。 理論的研究は、別記の3つの論文(うち2編は発表予定)としてとりまとめた。特に平成3年度に執筆した2つの論文は、〈情報のなわ張り〉の概念を日本語および英語において確立しようとする試みである。いずれもヨ-ロッパのある言語学関係の学術雑誌の編集者から投稿のすすめを受けており、近日中に送付する予定である。また、〈情報のなわ張り〉の概念を中心として出来るだけその言語学的意義について広く論じた英文の著書を執筆中であり、これもヨ-ロッパの出版社の編集者から出版の誘いを受けている。原稿は平成4年4月中に完成の予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Akio Kamio: "The theory of territory of information:the case of Japanese" Jourual of pragmatics.
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[Publications] Akio Kamio: "The theory of terriotory of information:a comparison of Japanese and English" Journal of Pragwatics.
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[Publications] Akio Kamio: "C.Georgopoulos&R.Ishihara(eds.)Interdisciplinary Approaches to Language" Cleft sentences and the territory of in formation, 353-371 (1991)