1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03832005
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
腰塚 武志 筑波大学, 社会工学系, 教授 (50011094)
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Keywords | 距離分布 / 通過交通量 / 2点のペア / 2種類の交通機関 / 歩行者流動分析 |
Research Abstract |
都市システムを考える基礎的な単位として、人やものの移動を取り上げることとし、数学的には2次元における2点のペアを単位とし、都市平面を再考察した。平成4年度の成果としては以下のものが挙げられる。 1)一般的な多角形の領域で近似的ではあるが距離分布を求めることができた。昨年度からの課題である。これを求めるときの2つの方法:近似型,ハイブリッド型を比較すると,いまのところ近似型の方が扱いやすいということが判明した。 2)上記の方法で関東地方の平野部分の距離分布を求めると、近似的には正方形の分布と非常に似ていることが判明した。また日本列島全体についてこれを求めると、長方形で十分近似できることがやはり明らかになった。 3)領域に鉄道を入れた場合、すなわち一般的に2種類の交通機関を入れた場合の距離の分布を求めることができるようになったので、これを用いて高速交通機関の役割をある程度明らかにした。しかし、不定形の領域については問題も残っている。 4)上記3)についてさらに進展するのが今後の課題であるが、その際の見直しについてかなり明らかになったと考えられる。
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[Publications] 腰塚 武志: "都市域の流動に関する理論的考察" 日本都市計画学会学術研究論文集. 27. 343-348 (1992)
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[Publications] 腰塚 武志: "一極集中間題をめぐって" 日本オペレーションズ,リサーチ学会春季研究発表会 アブストラクト集. 142-143 (1992)
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[Publications] 腰塚 武志: "信号停止を考慮した最短所要時間道路密度" 日本オペレーションズ,リサーチ学会春季研究発表会 アブストラクト集. (1993)
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[Publications] 三浦 英俊 腰塚 武志: "格子状鉄道網を有する短形領域の内々平均移動時間" 日本オペレーションズ・リサーチ学会春季研究発表会 アブストラクト集. (1993)
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[Publications] 腰塚 武志(分担執筆): "建築・都市計画のためのモデル分析の手法" 井上書院, 164 (1992)
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[Publications] 腰塚 武志(編集,分担執筆): "計算幾何学と地理情報処理 2版" 共立出版, 294 (1993)