1992 Fiscal Year Annual Research Report
自動車交通量をファクターとした広域都市圏大気汚染現象の制御手法
Project/Area Number |
03832015
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
一ノ瀬 俊明 東京大学, 工学部, 助手 (30231145)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
花木 啓祐 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (00134015)
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Keywords | 大気汚染 / 交通 / エネルギー / 排熱 / 都市 / 海陸風系 / 大気環境 / 関東地方 |
Research Abstract |
都市の自動車交通による大気汚染現象広域化シミュレーション及びその制御手法を検討するため,次の作業が行われた。1)都市の自動車交通による排熱や大気環境負荷を推定するため,世界のいくつかの都市や地域を対象として,各種の統計資料より燃料種別の交通部門エネルギー消費量の推定や原単位,シェアの比較を行った。東京における交通部門のシェアは3割であり,そのほとんどがガソリンで占められている。一方北京でのシェアは1割以下であり,多様な燃料種構成を見せている等,都市における交通部門のエネルギー消費の地域的な多様性が伺え,大気環境負荷の原単位にも地域による多様性が考えられた。2)関東地方における海陸風系とオキシダント濃度分布パターンとの関係を明らかにするため,1983年6〜8月の大気汚染測定局の毎時測定データを用いて,海陸風系と時間変化をも含めた汚染地域との対応関係を調べた。汚染地域は陸風の有無と海風の規模によって大きく3つのタイプに,つまり陸風のない時の北関東型,大規模海風の時の関東全域型,海風が前線を伴う時の南関東型に分類され,さらに海風の型により細かく7つのタイプに分類されることが明らかにされた。加えて鈴木・河村(1987)等の手法を参考に,総観気圧場と出現海陸風系の関係より,気象情報を活用した自動車交通量制御シナリオが検討された。また大気汚染現象広域化シミュレーションの条件設定として,これらの海陸風系分類を用いることとした。
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[Publications] 一ノ瀬 俊明: "長野県の各市町村におけるエネルギー消費構造" 年報長野県地理. 10. 16-25 (1992)
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[Publications] 松尾 友矩,花木 啓祐,一ノ瀬 俊明,平松 直人: "日本の7大都市におけるエネルギー消費構造比較" 東京大学工学部総合試験所年報. 51. 49-54 (1992)
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[Publications] 一ノ瀬 俊明,花木 啓祐,松尾 友矩: "都市におけるエネルギー消費構造の国際比較" 土木学会環境工学研究フォーラム・講演集. 29. 93-95 (1992)
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[Publications] 山添 謙,一ノ瀬 俊明: "東京およびその周辺地域におけるヒートアイランド〜放射環境の差異による解析〜" 日本気象学会・講演予稿集. 61. 275-275 (1992)