1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03832016
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
加藤 豊文 東京農工大学, 工学部, 助教授 (70015056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柏木 孝夫 東京農工大学, 工学部, 教授 (10092545)
矢畑 昇 東京農工大学, 工学部, 助教授 (10015034)
鎌田 佳伸 東京農工大学, 工学部, 助手 (40015045)
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Keywords | ディ-ゼルエンジン / 排気ガス / ノズル噴射制御 / 窒素酸化物減少 |
Research Abstract |
設計試作した燃料噴射装置のシステム全体を図1に示す。これは試作機で、エンジンには塔載せず単体で性能評価を行うことを目的としている。燃料タンク内の軽油が高圧のプランジャポンプにより加圧され、マニホ-ルドに送られる。マニホ-ルドにはアキュムレ-タ、圧力計、リリ-フバルブ等が接続されており、加圧された燃料はアキュムレ-タにより静圧として蓄圧される。蓄圧された燃料は噴射ノズルに送られ、ステッピングモ-タによって駆動されるバルプの開閉により噴射される。このときバルブは全開から全閉まで任意に開閉できるので噴射率の制御が可能である。また、噴射圧力の制御はマニホ-ルド内の圧力をバネの圧縮力とつり合わせることによって、プランジャポンプの吐出量をフィ-ドバック制御するコントロ-ルラックを動かすという方法を用いた。この研究で最も重要な部分である噴射ノズルの組立図を図2、3に示す。本年度は費用の関係で図3のノズルのみを制作試験した。本年度はこの研究の初年度であり、零からのスタ-トであったため、専門的な知識や費用の不足が原因で報告できる成果を得ることができなかった。本年度の反省にあたって来年度以降行うべき課題を具体的に述べると 1.加工精度をどの程度にすれば燃料のシ-ルが可能であるかを調査し、それをもとに圧力制御部のシリンダ.ピストンの設計変更をする、 2.ノズル部のコントロ-ルバルブの材質、表面粗さの影響を調査し、材質ならびに加工方法を検討する、 3.ステッピングモ-タの駆動回路の制作および制御ソフトウェアの開発、などである。
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