1992 Fiscal Year Annual Research Report
信濃川流域地下水の有機塩素化合物による汚染の機構解明と除染に関する調査研究
Project/Area Number |
03832022
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
高橋 敬雄 新潟大学, 工学部, 助教授 (70134955)
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Keywords | 信濃川 / 地下水汚染 / 有機塩素化合物 / TOX / 1,1,1-トリクロロエタン / 未規制物質 / 汚染機構 / オンサイト処理 |
Research Abstract |
1.採水と水質分析 新潟県下の信濃川流域各市の地下水々質について、継続的な調査を行った。また水質特性をより明らかにするため、信濃川流域外の新潟県内地下水について、水質調査を行なった。 長岡地区地下水の有機塩素化合物による汚染についてまとめ、「水環境学会誌」に投稿し、受理・掲載された(15巻、10号)。 2.地下水流動の水理学的解析 従来より地下水学で多用されている指標群で、測定済みのデータについて整理・解析を行ない、(1)有機塩素化合物の挙動との関係、(2)消雪用汲上げの影響、の2点について検討を行なった。 3.汚染物質の消長と物質相互の関係の把握、汚染機構の解明 有機塩素化合物の地下水滞留中の消長を押さえるために、種々の未規制物質のFID付GCによる定量法を確立し、現地試料へ適用した。種々の未規制物質が定量され、規制・未規制物質相互の関係、汚染機構の解明が進みつつある。 4.オンサイト処理のための基礎室内実験 実験計画をまとめ、第一段階の実験を行なった。
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