1991 Fiscal Year Annual Research Report
ファジィ意思決定支援システムの構築と応用に関する研究
Project/Area Number |
03832045
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
浅居 喜代治 大阪工業大学, 工学部, 教授 (10081407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥田 徹示 大阪工業大学, 工学部, 教授 (50169231)
宇井 徹雄 大阪工業大学, 工学部, 教授 (00193780)
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Keywords | 意思決定支援システム / ファジィ理論 / エキスパ-トシステム / ファジィ推論 |
Research Abstract |
本研究は,平成2年度まで3ケ年にわかって行ってきた文部省科学研究費一般研究(C)「ファジィシステム理論に基づく意思決定エキスパ-トシステムに関する研究」の研究成果を用い,ファジィ意思決定支援システムに抗充・発展させ,同システムの構築とその応用を進めようとするものである。そのために,次のように研究を進め,それぞれ記載のとおりの成果を得た。 (1)前回の科学研究費による3ケ年の研究成果を整理分析し,新しく構築するシステムの案を作成した。 (2)従来,制御用として用いられていたファジィ推論方式を基にして,エキスパ-トシステム用の多段推論あるいは階級形式推論について,ある程度の原案を得た。 (3)あいまいさの累積の防止法や,専門家の知識・経験を自然言語で得る場合の推論プログラムの作成法,これらのファジィデ-タの処理法および誤差補正法などについてある程度の成果を得た(これらの成果の一部は,第4回の国際ファジィシステム学会会議,日本ファジィ学会誌,論文集などに発表した)。 (4)組織における意思決定において,情報の流れと,必要とするデ-タなどについて検討を行い,概略のモデルを作成した。 (5)ファジィ意思決定支援システムの構築案につき,事例研究(マ-ケッティングの場合)を通じてシミュレ-ション・スタディを行い,一つの実施案を求めた。 (6)マ-ケッティングの事例につき,以上のシステムの有用性を検討しつつあり,次年度にその成果をまとめる予定である。 以上において,勉強会を1回,資料収集・ヒアリング調査のための出張を行っている。
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[Publications] T.Okuda,Y.Kodono and K.Asai: "Maximum Likelihood Estimation from Fuzzy Observation Data" Proc.of the Fourth IFSA Congress (Vol.of Computer)Management & Systems Science. 185-188 (1991)
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[Publications] 古殿 幸雄,奥田 徹示,浅居 喜代治: "ファジィ観測デ-タからの近似的最尤推定に基づく判別関数" 日本ファジィ学会誌. 4. 172-186 (1992)
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[Publications] Editors:J.Kacprzyk and M.Fedrizzi;T.Okuda,Y.Kodono and K.Asai: "Fuzzy Regression Analysis(Approximate Maximum Likelihood Estimates in Regression Models for Fuzzy Observation Data)" Omnitech Press Ltd.(Warsaw,Poland), (1992)