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1991 Fiscal Year Annual Research Report

分泌現象に関与する細胞骨格系蛋白質に関する研究

Research Project

Project/Area Number 03833007
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

前川 昌平  東京大学, 理学部, 助手 (40173695)

Keywords分泌 / 神経 / 細胞骨格
Research Abstract

平成3年度までに行ってアドセベリンの物理化学的・生化学的解析よりこの蛋白質が分泌現象の制御に適した機能を示すことが明らかになった。さらに副賢髄質の膜画分を非水解性アナログであるGTPγSで処理すると特異的に遊離してくる蛋白質を発見しこれを精製する事を得た。この蛋白質(39K蛋白質)はアクチン繊維と強く結合することが分かった。一方神経成長円錐部の不溶性画分にチュ-ブリンと新しい酸性蛋白質(A50)が存在するという知見を得、この新しい蛋白質の精製法を確立しその性質を調べつつある。これまでのところA50がカルシウム依存的にカルモジュリンと結合すること、その物理化学的性質が神経成長に関連した蛋白質であるGAPー43(neuromodulin)やCーキナ-ゼの細胞内基質と考えられている見かけの分子量8万の蛋白質(MARCKS)とよく似ていること等を見いだした。そこで今年度においては、以下の課題を重点的に解析することを考えている。
1、副賢クロム親和細胞における新しいアクチン結合蛋白質の解析。新たに発見した39K蛋白質は分泌調節におけるGTPの標的蛋白質あるいはその近傍に存在する因子である可能性が高い。そこでこの蛋白質の機能をさらに解析することが重要である。蛋白質の部分配列の決定、遺伝子クロ-ニング、抗体作製等によりこの蛋白質の性質を解明する手がかりを得る。
2、神経成長部に存在する新しい酸性蛋白質(A50)の解析。現在クロ-ニング中のA50の構造決定後、そのカルモジュリン結合部位を遺伝子工学的手法で決定する。また大量発現した蛋白質を基質にしてこれを特異的に修飾する酵素(リン酸化酵素等)、あるいは細胞骨格系蛋白質に対する作用を検索する。特異抗体を作製し神経細胞を染色し神経突起の伸長に伴う局在の変化を調べる。また中枢神経系での発現と発生に伴う変化等を解析しその生理的意義を解明する。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Maekawa,S.: "Purification and partial characterization of a novel actin binding Protein of adrenal medulla."

  • [Publications] Maekawa,S.: "Purification and molecular cloning of a novel calmodulin binding protein of rat brain."

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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