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1992 Fiscal Year Annual Research Report

核マトリックスにおけるDNA合成とその制御機構

Research Project

Project/Area Number 03833012
Research InstitutionOchanomizu University

Principal Investigator

室伏 きみ子  お茶の水女子大学, 理学部, 助手 (00103557)

Keywords核マトリックス / DNA合成制御 / 微小管結合タンパク質 / DNAポリメラーゼα
Research Abstract

核マトリックスにおけるDNA合成を、微小管結合タンパク質(MAPs)が著しく促進することを既に報告しているが、今年度は、MAPsが核マトリックスに結合しているDNAポリメラーゼαを活性化することを確かめ、種々の解析を行った。
MAPsは、核マトリックスのDNAポリメラーゼαの、dNTPに対するKmを減少させるという形で、酵素活性を促進させることが分かった。また、DNA合成反応のプロセッシヴィティーにはほとんど効果がなく、合成開始の頻度を上昇させるといった効果を示した。MAPsとDNAポリメラーゼα、直接結合するらしいことも、MAPsを結合させたアフィユティーカラムを用いて確ためた。
MAPsの種類による活性化の違いを調べたところ、増殖細胞で発現しているMAP4、脳で発現しているMAP2、tauも、みな同様の効果を示し、分子種による特異性はみられなかった。しかし、in vivoでMAPsがDNAポリメラーゼαと相互作用するのだとしたら、増殖細胞の主要なMAPであるMAP4が関与していると考えるのが妥当であろう。
更に、MAPsのリン酸と、DNA合成反応活性化との関連を調べたところ、プロティンキナーゼCを用いてリン酸化したMAP4が、低濃度で活性化を引き起こすことが、最近示唆された。実験条件を検討して、再現性のあるデータを得るべく、努力している。これが確かめられれば、増殖能の高い細胞において、リン酸化させたMAP4が核マトリックス結合性のDNAポリメラーゼαを活性化し、DNA合成反応を促進している可能性を強く支持できるであろう。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Murakami-Murofushi,K.,et al: "Inhibition of Eukaryotic DNA polymeraseα with A Novel Lysophosphatidic Acid (PHYLPA) Isolated from Myxoamoelae of Physurum polycephalum." J.Biol,Chem.267. 21512-21517 (1992)

  • [Publications] Okuhara,K.,et al: "Initiation of DNA Syutlesis in A High Molecular Weight Fraction of Xenopus Egg Extract." Cell Biol.Int,Rep.(1993)

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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