1992 Fiscal Year Final Research Report Summary
A型およびB型サイクリンの細胞周期における発現と活性の調節
Project/Area Number |
03833025
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
分子細胞生物学
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
関口 猛 九州大学, 大学院医学系研究科, 助手 (60187846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇澤 聡 九州大学, 大学院医学系研究科, 助手 (30232812)
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Project Period (FY) |
1991 – 1992
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Keywords | サイクリンA / サイクリンB1 / cdc2 / +5BN4b2 / 細胞周期 / G1期 / G1 / S / 温度感受性変異株 |
Research Abstract |
変細胞周期におけるA型およびB型サイクリンの発現をハムスターの細胞を用いてみるために,まず,ハムスターのA型およびB型サイクリンをヒトcDNAを用いて分離した。それを大腸菌の発現ベクターを用いて,タンパク質を大量生産させた。そのタンパク質を用いて抗体を作製した。野生型BHK21株においては,細胞周期における消長は他の生物種でみられたものと同様なパターンを示した。そこで,G1期からS期への進行が停止し増殖が止まる温度感受性異株tsBN462株におけるサイクリンA,B1の発現をみた。この株を非許容温度である39.5゚Cにおくと,サイクリンのA,B1のmRNA合成の誘導がみられず,また抗体を用いてタンパク質をみるとmRNAと同様なパターンを示した。許容温度である33.5℃では,それぞれ,S期の直前に合成されていることがわかった。これは野生型と同じパターンを示したことになる。いっぽうサイクリンA,B1と結合し,ヒストンH1のキナーゼ活性をもつcdc2の発現はどうなっているかをみた。これも,サイクリンと同様にmRNAとタンパク質レベルでみたところ,やはりサイクリンとほぼ同時期に合成が開始されていた。ただ,タンパク質レベルでは低血清下ですでにcdc2タンパク質は存在しており,この点が他と異なる。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] T.Sekiguchi et al.: "The human CCG1 gene,essential for progression of the G1 phase,encodes a 210-kilocaltor nuclear DNA-binding protein" Mol.Cell Biol.11. 3317-3325 (1991)
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[Publications] H.Seino et al.: "RCC1 is a nuclean protein reguired for coupling activation of cdc2 kinase with DNA synthesis and for stert of the cell cyde" Cold.Spring Harbor Quant.Biol.LV1. 367-375 (1991)
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[Publications] H.Seino et al.: "DNA-binding domain of RCC1 is not essential for coupling mitosis with DNA replication" J.Cell Sci. 102. 393-400 (1992)