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2003 Fiscal Year Annual Research Report

尿中ダイオキシン様物質、インディルビン、インディゴの生体・環境影響評価

Research Project

Project/Area Number 03J05378
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

足立 淳  京都大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)

Keywordsインディルビン / ダイオキシン / マイクロアレイ
Research Abstract

インディルビンのCYP1A1、1A2誘導能をヒト肝臓癌細胞株を用いて調査し、その誘導特性をTCDDと比較した。その結果インディルビンは1pMからCYP1A1、1A2を有意に誘導したが、TCDDは100pM以上でのみ誘導した。このように、ヒト細胞においてもインディルビンは強いAhRリガンド活性を持つことを明らかにした。
インディルビンの生理的役割、また生体への作用点に関するTCDPとの相違を調べるために、マイクロアレイを用いてインディルビンとTCDDによる発現遺伝子の相違を解析した。その結果、ヒト肝臓癌細胞株HepG2において遺伝子発現が2倍以上増加した遺伝子がインディルビンとTCDDでそれぞれ4個、11個見つかり、0.5倍以下であった遺伝子はそれぞれ21個、17個見つかった。それらの遺伝子は薬物代謝酵素、サイトカインや細胞内シグナル伝達、ステロイドホルモンや性分化、細胞周期、細胞接着、転写、DNAの複製・修復、コレステロール、グルコースの輸送に関わる遺伝子であり、インディルビン、TCDDが様々な機能をもつ遺伝子を動かすことがわかった。これらの遺伝子群は、ダイオキシン受容体のターゲット候補であり、ダイオキシンの毒性メカニズムを解明する新たな手掛かりを提供することができた。なおCYP1A1、CYP1A2、CYP19A1、IGFBP1、IGFBP10について、real-timeRT-PCR法を用いて発現変動を確認した。またインディルビンとTCDDによる発現変動遺伝子群は極めて類似しており、TCDDとインディルビンの毒性レベルの差異は、発現遺伝子に起因するものではなく両者の細胞内での安定性に起因すると考えられる。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 足立淳, 松井三郎, 松田知成: "Comparison of Gene Expression Patterns between 2,3,7,8-tetrachlorodibenzo-p-dioxin and a Natural Arylhydrocarbon Receptor Ligand, Indirubin."Toxicological Sciences. (In press).

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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