1992 Fiscal Year Annual Research Report
日本・ロシア両国によるオホーツク海・サハリン沖海氷の共同調査
Project/Area Number |
04041013
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
青田 昌秋 北海道大学, 低温科学研究所附属流氷研究施設, 教授 (40001664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PETER V Miro サハリン石油, 天然ガス開発研究所・海氷研究室, 主任研究員
PAVEL A Trus サハリン石油, 天然ガス開発研究所, 主任研究員
VLADIMIR N A サハリン石油, 天然ガス開発研究所, 所長
林 尚吾 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (20016968)
高橋 修平 北見工業大学, 工学部, 教授 (50125390)
滝澤 隆俊 海洋科学技術センター, 海洋研究部, 主任研究員
兒玉 裕二 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (70186708)
白澤 邦男 北海道大学, 低温科学研究所附属流氷研究施設, 助手 (50196622)
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Keywords | オホーツク海 / 氷野 / 流氷 / 大気・海洋 / 海氷工学 / 圧縮強度 / 漂流速度 / サハリン |
Research Abstract |
当研究の目的は、オホーツク海北部海域の氷野における海氷を介しての大気と海洋間の熱交換のメカニズムの観測・研究(主に日本側が分担)と海氷の構造、熱的変化による海氷の工学的性質の変化(主にロシア側が分担)についての日・ロ両国の共同観測・研究である。 当研究は平成4年度から開始された。共同観測の対象海域は、サハリン北部・オホーツク海側のチャイボで、日本側の本格的現地観測は、平成5年冬から始められた。本年1月10〜14日、日本側研究者は現地チャイボに滞在、氷上、氷中、氷下に、気温、水温、氷温測定のための自記温度計群、日射計、放射温度計、風向、風速計を設置し、観測を開始し、現在継続中である。測定器類の保守および毎日の氷上観測および積雪量の測定はロシア側が行っている。なお、本年3月19〜29日には、再度日本側研究者が現地に滞在し、データの収録、海氷内部構造の観測およびその后の観測継続のための計器設置を実施する。 ロシア側は、海氷の圧縮強度と氷温の関係、氷野や氷塊の運動学的研究を行っている。 なお、当研究の本格的観測は本年1月から始め、現在観測中であるが、平成4年2〜4月には同海域で予備観測を実施した。この観測では、積雪のある氷野と除雪した氷野の熱の流れや、氷野上の気象データ(気温、日射、風速)を得ている。これらのデータについては現在解析中である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Kunio SHIRASAWA: "Preliminary Results from Sea Ice Studies off the Okhotsk Sea Coast of Sakhalin." 第8回オホーツク海と流氷に関する国際シンポジウム講演要旨集. 165-168 (1993)
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[Publications] V.N.V. Astafiev: "The Results of the Long-Term Studies of Sea Ice on the Sakhalin Offshore." 第8回オホーツク海と流氷に関する国際シンポジウム講演要旨集. 169 (1993)
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[Publications] P.A. Truskov: "Estimation of Wind-Induced Drift Parameters for the Okhotsk Sea Coastal Zone." 第8回オホーツク海と流氷に関する国際シンポジウム講演要旨集. 170-175 (1993)