1992 Fiscal Year Annual Research Report
アジア諸国におけるジャガイモ疫病菌の交配型に関する研究
Project/Area Number |
04041016
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
生越 明 北海道大学, 農学部, 教授 (80109503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
張 東柱 中華民国林業試験所, 植物園, 副研究員
CHIRADEJ Cha タイ, カセサート大学・農学部, 助教授
PIPOP Lumyon タイ, チェンマイ大学・農学部, 教授
U P Singh インド, バラナシヒンドウ大学・農業技術研究所, 講師
EUIS Suryani インドネシア, レンバン園芸研究所, 研究員
李 王休 韓国全北大学校, 農科大学, 助教授
加藤 雅康 農水省北海道農業試験, 生産環境部, 研究員
秋野 聖之 北海道大学, 農学部, 助手 (60202537)
近藤 則夫 北海道大学, 農学部, 助手 (00234948)
小林 喜六 北海道大学, 農学部, 助教授 (10002065)
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Keywords | ジャガイモ / トマト / 疫病菌 / 交配型 / 韓国 / インドネシア / インド |
Research Abstract |
平成4年度においては、韓国、インドネシア、インドの3ヶ国におけるジャガイモ疫病の発生を調べ、疫病菌を分離した。 韓国においては平成4年6月から7月にかけて、全羅北道、忠清南道における疫病の発生状況を調査した。発生は各地とも全般的に少なく、発生園場においてもほとんどが少発生であった。結局、20地点から羅病ジャガイモを採集して、全北大学農生物学科に持ち帰り、病原菌の分離を行った。分離した菌は試験管に保存し日本へ送った。その後、韓国の共同研究者により採集された江原道の菌株も含めて、今回分離された疫病菌の交配型はすべてA2であることが明らかとなった。 インドネシアにおいては、平成4年11月から12月におけて、ジャワ島全域の8県およびスマトラ島の3県のジャガイモおよびトマト圃場における疫病の発生状況を調査した。調査した圃場のほとんどすべての圃場で疫病が発生していた。ジャガイモ45圃場、トマト16圃場から病植物を採集して、レンバン園芸作物研究所に持ち帰り、疫病菌の分離を試みた。ほぼすべてで疫病菌が確認された。分離した菌は試験管に保在し、日本へ送った。これらの菌は目下培養を行っており、それらの交配型を調べることにしている。 インドにおいては、平成5年1月から2月末にかけて、北部インドを中心にして、ジャガイモ圃場における疫病の発生状況を調査した。調査したほとんどの圃場で疫病の発生が認められた。ジャガイモ55圃場から病植物を採集して、バラナシヒンドー大学・植物病理学研究室に持ち帰り、病原菌の分離を行った。ほとんどの試科から疫病菌が確認され、抗生物質を用いる直接分離法により、分離した。35圃場の分離菌を試験管に保在し、日本へ送った。これらの菌の交配型を今後調べる。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Lee,Wang Hyu: "Distribution of the mating types of phytophthora infestans on potato in Korea." 6th International Congress of PlantPathology,Montreal,Canada,1993.7.28-8.6.