国際赤道レーダーを中心とした赤道大気観測推進に関する研究調査

1992 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 04041063
• Research Institution: Kyoto University
• Principal Investigator: 深尾 昌一郎 京都大学, 超高層電波研究センター, 教授 (30026249)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): B Hidayat インドネシア, 航空宇宙庁, 次官 ; S W B Harijo インドネシア, 技術応用評価庁, 部長 ; 中村 卓司 京都大学, 超高層電波研究センター, 助手 (40217857) ; H Wiryosumar インドネシア, 航空宇宙庁, 長官 ; 山形 俊男 東京大学, 理学部, 助教授 (50091400) ; 山本 衛 京都大学, 超高層電波研究センター, 助手 (20210560) ; 岩坂 泰信 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (20022709) ; 上田 博 北海道大学, 理学部, 助教授 (80184935) ; S Hadi インドネシア, バンドン工科大学, 助教授 ; M ーL Chanin フランス, 国立超高層研究所, 部長 ; 福西 浩 東北大学, 理学部, 教授 (90099937) ; 近藤 豊 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (20110752) ; 住 明正 東京大学, 気候システム研究センター, 教授 (10179294) ; 高橋 劭 九州大学, 理学部, 教授 (20197742) ; 加藤 進 京都大学, 超高層電波研究センター, 名誉教授 ; 山中 大学 京都大学, 超高層電波研究センター, 講師 (30183982) ; 津田 敏隆 京都大学, 超高層電波研究センター, 助教授 (30115886) ; 田中 浩 名古屋大学, 水圏科学研究所, 教授 (00115594) ; 廣田 勇 京都大学, 理学部, 教授 (70025485) ; 木村 磐根 京都大学, 工学部, 教授 (00025884) ; K.D Cole オーストラリア, ラトルブ大学, 教授 ; A Ebel ドイツ, ケルン大学, 教授 ; M A Geller アメリカ合衆国, ニューヨーク大学, 教授 ; J Rottger スウェーデン, 欧州レーダー研, 所長 ; C ーH Liu 台湾, 国立中央大学, 学長
• Keywords: 赤道大気 / 赤道レーダー / 国際協同観測 / インドネシア / 地球環境変化 / ICEAR / 国際シンポジウム / 大気海洋結合

Research Abstract

実施した4課題ごとの進展状況および成果は以下の通りである:
●課題(1)アセスメント調査:1985年以来の赤道レーダー建設に関する調査結果を整理し、各分野の専門家の意見を参考に集約した。なお、当初計画した分担者2名のインドネシア派遣を中止し、(3)で招聘したSribimawati氏と国内で作業を行った。
●課題(2)シンポジウム開催:11月10〜11日にジャカルタ市内において「インドネシアにおける赤道大気観測に関する第4回国際シンポジウム」を開催し、大気・海洋相互作用、生物圏・大気圏相互作用、経年変動、観測ネットワーク、赤道超高層大気、赤道中層大気に関する研究状況報告の後、赤道レーダー計画推進に関する総合討論を行った。出席者は160名であった。なお、当初計画した代表者および分担者6名のうち、旅費別途2名、代理派遣4名を除く1名(山中)のみを予定通り派遣し、代理あるいは研究進展の結果として9名(松本・小川・新田・村上・大家・荻野・Pawson・McBride・May)を派遣した。発表論文については現地で印刷刊行したほか、概要報告が日本気象学会機関誌「天気」に掲載される予定である。
●課題(3)日本・インドネシア間の研究者交流:8月に、インドネシア側分担者の代理としてSribimawatiを京都大学超高層電波研究センターならびに信楽MU観測所に招聘し、MUレーダー観測等の実地見学を行なうとともに、今後の計画推進について国内研究者を交えた詳細な議論を行なった。また(2)に出席した研究者が、インドネシア国内の研究機関や観測施設を訪問した。
●課題(4)ICEAR調査検討国際委員会:8月下旬米国での国際会議(旅費別途)、前述の(2)の前後等を利用しての国際的打合せ、さらに12月上旬東京での学術会議の会合の際に国内打合せを開催し、赤道レーダーならびにこれを支える国際赤道大気研究センター(ICEAR)の機能や基本構成を議論した。

Research Products

• [Publications] 津田 敏隆: "A Preliminary Report on Radiosonde Observations of the Equatorial Atmosphere Dynamics over Indonesia" J.Geomag.Geoelectr.44. 1041-1055 (1992)
• [Publications] 廣田 勇: "地球惑星科学関連学会1992年合同大会共催シンポジウム「赤道大気上下結合」の報告" 天気(日本気象学会機関誌). 39. 457-458 (1992)
• [Publications] 深尾 昌一郎: "「中層大気に関する国際シンポジウム」の報告" 天気(日本気象学会機関誌). 39. 669-671 (1992)
• [Publications] 深尾 昌一郎: "電波で探る地球大気の謎" 京都大学工学部公開講座テキスト. 12. 82-92 (1992)
• [Publications] 津田 敏隆: "インドネシアに於ける赤道大気観測の概要" 第7回大気圏シンポジウム. (1993)
• [Publications] 深尾 昌一郎: "赤道レーダー/国際赤道大気研究センター(ICEAR)計画の現状" 第7回大気圏シンポジウム. (1993)
• [Publications] 山中 大学: "「インドネシアにおける赤道大気観測に関する第4回国際シンポジウム」の報告" 天気(日本気象学会機関誌). (1993)
• [Publications] 加藤 進: "Papers of the Fourth International Symposium on Equatorial Atmosphere Observations over Indonesia" 京都大学超高層電波研究センター,BPPT,Indonesia, 155 (1992)
• [Publications] 廣田 勇: "赤道大気上下結合" 日本気象学会, 165 (1992)