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1992 Fiscal Year Annual Research Report

チャオプラヤ川流域のタイ・ムスリム社会の研究

Research Project

Project/Area Number 04041075
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

今永 清二  広島大学, 文学部, 教授 (60033502)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) ARUN CawーJen  シーナカリンウイロート大学, 社会科学部, 助教授
NOM Ngamnisa  シーナカリンウイロート大学, 社会科学部, 助教授
KAWEE Worrak  シーナカリンウイロート大学, 社会科学部, 助教授
PLUBPLUNG Ko  シーナカリンウイロート大学, 社会科学部, 助教授
Keywordsアユタヤ / ラタナコーシン王朝 / ペルシア系ムスリム / マレー系ムスリム / チャム系ムスリム / モスク / イスラム共同体 / タイ・イスラム
Research Abstract

本研究ではチャオプラヤ川流域,特にアユタヤのイスラム共同体の来歴と実態を中心に解明を行った。
14世紀中期以後国際都市として発展したアユタナには,諸外国人が居住し,外国商館や教会などが建てられた。外国人のなかでは中国人と並んで活躍したのがイスラム教徒であった。この事実は一般に認められているところであるが,ながでもペルシア系ムスリムが重要な役割りを果たしたのである。
本研究においては,アユタヤ期に成立したイスラム共同体をふくめて,現在アユタヤ市に所在する21のイスラム共同体について調査を行い,その時系列的発展(アユタヤ時代→ラタナコーシン王朝初期〔1782〜1851〕→近代化時代〔1851〜1910〕→近代〔1910〜1932〕→現代〔1932〜1993〕)を明らかにした。これらイスラム共同体の中心をなすものはマレー系ムスリムであるが,その源流は1767年アユタヤ王朝滅亡後,1782年ラタナコーシン王朝によってタイの社会秩序が回復した後,ラーマ1世及び3世による南タイ鎮圧戦争の結果,捕虜や奴隷として強制的にタイ中部に強制的に移住させられたマレー系ムスリムである。特にパタニからの移住者が中核となっている。また1782年以後もペルシア系,インド系,そしてアユタヤ王朝の水軍として活躍したチャム系ムスリムの共同体も復活し,現在は21のモスクワを中心にイスラム共同体が存在しているわけである。
これらムスリムは,タイ仏教社会のなかにあってその宗教社会を保持しつつも,タイ人との混血,タイ語の使用,タイ的習慣や立居振舞いなどからも明らかなごとく,タイ社会と文化に同化し,所謂「タイ・イスラム」と規定されるイスラム社会を構成している。本研究では,こうしたタイ・イスラムの実態を解明する貴重な手がかりを得たことが特筆される。

  • Research Products

    (5 results)

All Other

All Publications (5 results)

  • [Publications] 今永 清二: "タイ・イスラムの源流" 広島大学東洋史研究室報告. 14. 44-48 (1992)

  • [Publications] 今永 清二: "A Tentative Assumption on the Classification of Javanese Muslim" 日本文理大学太平洋地域研究所研究紀要. 3. 3-18 (1992)

  • [Publications] 今永 清二: "アユタヤのイスラム共同体調査について" 地誌研年報(広島大学総合研究資料センター). 3. 1-20 (1993)

  • [Publications] 今永 清二: "東方のイスラム" 風響社, 254 (1992)

  • [Publications] Plubplung Kongcana: "The Historical Development of Muslim Communities in Ayutthaya District,Ayutthaya" Ayutthaya Historical Study Center, 150 (1992)

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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