1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04041088
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
弦間 正彦 早稲田大学, 社会科学部, 助教授 (90231729)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
REMBISZ Wlod ワルシャワ経済大学, アグリビジネス学科, 準教授
TOMCZAK Fran ワルシャワ経済大学, アグリビジネス学科, 教授
本台 進 大東文化大学, 経済学部, 教授 (70138569)
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Keywords | ポーランド / ポーランド農業 / 東欧農業 / 市場経済 / 農業生産性 / 国営農場 / 民営農業 / 成長会計分析 |
Research Abstract |
現地調査では、経済分析結果の考察に必要な技術・制度に関する情報の再入手と個別農家・農場レベルのデータの収集及びヒアリングが行なわれた。これは昨年度の現地調査をより深化させたものであり、貴重なデータ及び資料が入手できた。特に民営部門については、生産に関するデータを含む農家経営調査データが、現地研究分担者の協力のもと、改革政策導入期をはさみ前後5年にわたりワルシャワの農業食糧研究所を通して約250戸の農家より入手できた。現在このデータの分析をおこなっており生産関数および成長会計分析法を使い全要素生産性を求め、地域間及び市場経済導入の前と後の生産効率の比較と生産構造の変化を分析している。さらに国営部門の構造変化は、やはり30の旧国営農場から入手した詳細な経営.生産データによって解明されつつある。どの経営形態が生産効率を高めているのか統計的に検証が進められている。 本年度の現地調査においては、前年度の調査・分析結果を踏まえ、民営部門と国営部門について本格的な個別経営主体を中心とした調査が実施された。個々の生産主体が改革によって、生産構造と生産組織をいかに変化させられているのかその状況がはっきりつかめたことにより、当初の研究目的は果たされた。さらに東欧においては同様な調査はおこなわれておらず、貴重な数値データが入手された。データの分析も順調に進んでいる。 さらに、ポーランドや米国において研究成果の一部を発表してこの分野の研究者と意見交換をすることができたことより、取りまとめを行う上での指針がかたまった。
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Research Products
(1 results)