1992 Fiscal Year Annual Research Report
メキシコにおける宗教と法と医療の統合的様態の分析的研究
Project/Area Number |
04041097
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
野村 暢清 久留米大学, 比較文化研究所所長・大学院比較文化研究科委員長, 教授 (90036955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
アンドレス ロペス グアダラハラ, アウトノマ大学・人類学部, 教授
山崎 将文 久留米大学, 比較文化研究所, 研究員
中別府 温和 西南女学院短大, 助教授 (00155805)
猪又 徹 山口女子大学, 助教授
安元 正也 九州国際大学, 国際商学部, 教授 (80036988)
福間 利英 久留米大学, 医学部, 教授 (90125146)
的場 恒孝 久留米大学, 医学部, 教授 (80080670)
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Keywords | カトリシズム / コンパドラスゴ / エヒード / 環境 / 婚姻形式 / 寄生虫 / 精霊観念 / 法慣習 |
Research Abstract |
野村はカトリシズムの部分であるコンパドラスゴが中南米でどのように変容し、人々の生活と意味をいかに強く規制しているかを明確化しようとした。トラホムルコの場合、一人のコンパドラスゴが135名、76名などを含む形で展開し、毎日毎週かれらは尊敬行動を中心とする人間関係行動を構成している。このような宗教文化が中南米の人々の行動様式を方向づけている。福間はリーシュマニア症患者の数に関して、これまで山地の森林で感染が起こっていたが、最近ではカカオのプランテーションに感染場所が移行しているとの結果を得た。的場は企業における労働者が自己の健康にどのような意識をもっているかを調査した。その場合、文化的背景の問題を明らかにしようとしている。安元はメキシコ憲法第4条の改正がウィチョール族における刑事訴訟に既に影響を与えていることを観察し、さらに疾病の原因としてかれらの神観念、精霊、霊魂観念が関わっていることを見出した。ロペスはメキシコの下級検察庁における調査の分析を行った。猪又はラカンハ集落に昨年9月に電気が供給され、それに従って現金収入が必要となり、ラカンドンの人々の生活態度や意識に大きな変化が生じている姿を取り出した。中別府はマニのプーツ(駆け落ち婚)の具体的事例を調査し、その結果プーツは駆け落ち・話し合い・加罰・和解・フィエスタという高い形式性を保ちながら広範に行われていることを明らかにした。山崎はマグダレーナ地域において憲法第27条改正、農地法改正の影響を調査し、若干のエヒード売買事例を観察した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 野村暢清: "トラホムルコにおけるマリアの生涯の歴史の存在とコンパドラスゴ" 久留米大学比較文化研究所紀要. 13輯. 1-35 (1993)
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[Publications] 安元正也: "Observations on the Psychotropic KIERI in Huichol Culture" People of the Peyote:Explorations in Huichol History,Religion and Survival.(1993)
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[Publications] 野村暢清: "カトリック村落のメンタリティーについて" 久留米大学比較文化研究所紀要. 14輯. (1993)
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[Publications] 安元正也: "ウィチョール族における霊魂観念について" 久留米大学比較文化研究所紀要. 14輯. (1993)
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[Publications] 猪又 徹: "ラカンハにおける現金収入の意味について" 久留米大学比較文化研究所紀要. 14輯. (1993)
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[Publications] 中別府温和: "マニにおける駆け落ち婚(プーツ)の形式性について" 久留米大学比較文化研究所紀要. 14輯. (1993)