Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鄭 在貞 放送教育開発センター, 研究開発部, 外国人研究員
尹 秀一 創価大学, 講師
須藤 護 放送教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (70216480)
谷沢 明 放送教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (80227230)
稲葉 継雄 筑波大学, 文芸言語学系, 助教授 (00134180)
馬越 徹 名古屋大学, 教育学部, 教授 (60000030)
広瀬 洋子 放送教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (80208884)
岩永 雅也 放送大学, 助教授 (30151749)
高橋 和夫 放送大学, 助教授 (00179475)
高橋 一男 放送教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (70206796)
西村 重夫 京都大学, 東南アジア研究センター, 助教授 (90132422)
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Research Abstract |
平成4年度は韓国とマレーシアにおいて調査・研究を行なった。 マレーシア調査班は,平成4年9月2日から9月26日にかけて,マレーシア科学大学の遠隔教育部学生及び卒業生を対象としたインタビュー調査(定性)と,教育システムと学習センターに関する評価調査(定量)とを実施した。共同研究者6名はペナンの大学本部において研究方法についての検討会をかさねた後,カウンターパートの研究者とともに,アロー・スター,イポ,コタ・バル,クアンタン,クアラルンプール,クチン,コタ・キナバルの各学習センターを訪問し,遠隔教育部学生及び卒業生に面接しインタビューを行なった。また,各学習センターにはマレーシア科学大学遠隔教育センターから委嘱をうけたレジデンシャル・チューター(学習センターが設置されている短大や小・中・高等学校等の教員)が常駐しており,彼らから学習センターの活動実態や学生の学習状況等についてヒアリングを行なった。さらに,マレーシアにおける伝統型大学教育の状況を把握するため,当該国で最も景研の長いマラヤ大学においてヒアリングと資料収集を行なった。 なお,今年度マレーシア科学大学の遠隔教育部の学生・卒業生を対象とした調査を実施するにあたり,放送教育開発センターとマレーシア科学大学との間で「研究協力協定」をむすび,今後の研究・調査活動を共同で行ない,その成果を両機関で共有し研究成果を発表し,両国並びにアジア地域における遠隔高等教育の発展に寄与・貢献することを確認した。 韓国班は平成3年度の予備調査,平成4年度の本調査をとおして,約100通の面接調査表と約300通のアンケート調査表,そして150点ほどの文献資料を収集した。これらの資料から「韓国社会における遠隔高等教育の役割」が明らかになりつつある。とくに韓国の近代化過程,高度経済成長過程において,社会のレベルアップ,社会不安の鎮静化,教育に片寄ったゆがみの矯正等の役割が大きかった。しかし今日のおいても,放送通信大学の社会的地位は高くなく,生涯学習機関としての役割も瞹昧な点があり,今後同大学が果たすべき役割が検討されている。また,韓国ではいち早く放送通信大学の全国化を実現しており,そこで浮かび上がってきた問題点は,日本の放送大学の参考資料として貴重である。今秋にはこれらの問題について,ソウルでシンポジュームを開催する計画を立てている。
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