1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04044047
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
輕部 征夫 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (50089827)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
THOMAS D. コンピエーヌ大学, 教授
COMTAT M. ポールサバティエ大学, 教授
MARTY J. ペルピニアン大学, 教授
COULET P. リヨン大学, 教授
遠藤 英明 東京水産大学, 水産学部, 助手 (50242326)
横山 憲二 東京大学, 先端科学技術研究センター, 講師 (80242121)
民谷 栄一 北陸先端科学技術大学院大学, 材料科学研究科, 教授 (60179893)
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Keywords | バイオセンサー / 環境計測 / メディエーター / 光ファイバー / 触媒抗体 / 分光電気化学 / 免疫センサー / 農薬センサー |
Research Abstract |
生体の持つ優れた分子識別機能を利用したバイオセンサーは、医療分析、工業プロセス計測、環境計測などにきわめて有用な分析システムである。本研究では医療用バイオセンサーや環境計測用バイオセンサーの研究の盛んなフランスの専門家グループと共同研究を遂行し、各種バイオセンサーの開発ならびにそれらの実用化を図ることを目的としている。本年度は、昨年度に得られた成果を基にし、さらにセンサーの高機能化をめざした。 トゥルーズ、ポール・サバチエ大学コンタ教授を訪問し、「メディエーター型バイオセンサーの開発」に関する共同研究を行った。メディエーター修飾酵素の酸化還元反応を電気化学的に計測しながら、可視紫外吸収スペクトルを同時に得ることができ、センサーの最適化を行うための技術を習得した。 コンピエ-ヌ工科大学のトーマ教授を訪問し、「高性能免疫センサーの開発」に関する共同研究を行った。同研究室では抗体に触媒機能を持たせたモノクローナル触媒抗体の研究を行っている。サーミスタを使った高性能免疫センサーの開発のため、アンチイデオタイプ触媒抗体の作製法、評価法を習得した。 ペルピニアン大学のマ-ティー教授を訪問し、「環境計測用バイオセンサーの開発」に関する共同研究を行った。第一に酵素 Acetohydroxyacid Synthaseを用いた農薬センサーに関する研究を行った。また葉緑体の固定化膜を用いた農薬センサーについても研究を行った。 リヨン大学のク-レ教授を訪問し、「フォトバイオセンサーの開発」に関する共同研究および研究調査を行った。光ファイバーとフォトダイオードを組み合わせた発光検出器とキサンチンオキシダーゼ、ペルオキシダーゼを用いた魚肉鮮度センサーを開発するための共同研究を実施した。
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Research Products
(12 results)
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[Publications] K Yokoyama,S M Lee,E Tamiya,I Karube,K Nakajima,S Uchiyama,S Suzuki,M Akiyama,Y Masuda: "Mediated glucose sensor using a cylindrical microelectrode" Analytica Chimica Acta. 263. 101-110 (1992)
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[Publications] K Yokoyama,K Nakajima,S Uchiyama,S Suzuki,M Suzuki,T Takeuchi,I Karube: "Mediated glucose sensors using 2 μm platinum electrodes" Electroanalysis. 4. 859-864 (1992)
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[Publications] E N Navera,M Suzuki,K Yokoyama,E Tamiya,Toshifumi Takeuchi,I Karube,J Yamashita: "Micro-choline sensor for acetylcholinesterase determination" Analytica Chimica Acta. 281. 673-679 (1993)
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[Publications] K Mitsubayashi,K Yokoyama,T Takeuchi,E Tamiya,I Karube: "Flexible conductimetric sensors" Analytical Chemistry. 65. 3586-3590 (1993)
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[Publications] Y Murakami,K Yokoyama,T Takeuchi,E Tamiya,I Karube: "Integration of enzyme immobilized column and electrochemical flow cell for glucose detection system using micromachining techniques" Analytical Chemistry. 65. 2731-2735 (1993)
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[Publications] M I Song,K Iwata,M Yamada,K Yokoyama,T Takeuchi,E Tamiya,I Karube: "Multisample analysis using an array of microreactors for an alternating current field enhanced latex immunoassay" Analytical Chemistry. 66 (印刷中). (1994)
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[Publications] I Karube et al.: "Principles and Applications of Quinoproteins" Marcel Dekker, 453 (1992)
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[Publications] 軽部征夫 他: "マイクロマシン技術による製品小型化・知能化辞典" 産業調査会事典出版センター, 916 (1992)
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[Publications] 軽部征夫 他: "新生化学実験講座 第13巻 バイオテクノロジー" 東京化学同人, 462 (1993)
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[Publications] 軽部征夫,後藤正男: "スーパーパワー酵素の驚異" 講談社, 186 (1993)
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[Publications] 軽部征夫: "バイオグローバイゼーション" KDDクリエイティブ, 199 (1993)
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[Publications] 軽部征夫 他: "膜学実験シリーズ 第II巻 生体機能類似膜編" 共立出版, 342 (1994)